外向性が高い人はハニートラップに弱い?
外向的とか内向的とかって言葉は聞いたことがありますか?
「外」と「内」という言葉からなんとなく「明るい」「暗い」と印象を受けるかもしれませんし、そのせいで内向的な方にはネガティブなイメージを持つ方も多いかと思います。
ということで今回は、実は外向的なのがいいとは限らないよ! という話を、以下の本を参考に話していきたいと思います。
最も信頼されているパーソナリティテスト
外向的、内向的ということについて、いろいろ研究されているのですが、そもそも外向的かどうかってどうやって計るの? という話です。
それには最も科学的に信頼されている「ビッグファイブテスト」を用います。特性5因子テストとか、色々な呼ばれ方をしています。
5つの因子は
・外向性
・神経質傾向
・誠実性
・調和性
・開放性
に分かれていて、今回のメインである「外向的かどうか」は「外向性」が高いかどうかによって調べることができます。
他の因子の内容についての詳しい内容は省きますが、例えば開放性は新しいことにどれだけ寛容か、という指標になっています。
このビッグファイブテストを使って色々な実験が行われていて、それによって外向的って結局どういうこと? ということも調べられています。
外向性が高い……とは?
ということで結局外向性が高いってどういうこと? という話ですが、参考書籍には
外向性とは、ポジティブな情動の反応に見られる個人差である
と書いてあります。
つまり、外向性が高いというのは、報酬への反応が強かったり、楽しいことがより楽しく感じるような性格特性だということですね。
このことから、外向性が高い人は
・誘惑に弱い
・どちらかというとご褒美があったほうがやる気が出る
・ポジティブ
という特徴があったりします。
ですので、外向性が高い人が社交的に感じるのはそのポジティブさ故で、別にコミュニケーション力が特別に高いわけではない、とか、実は世間的なイメージが間違っているということが多いのがこの性格特性でもあります。
ちなみに外向性が低い人……つまり内向的な人はネガティブなの? というとそういうわけではありません。
ネガティブな情動への反応は「神経質傾向」にあらわれるので、外向性という指標はあくまでポジティブな反応に関してなのです。
内向的な方へ
ということで、内向的な人はご安心ください。
外向性が低いこと……つまり内向的なことにはいろいろなメリットがあると言われています。
例えば内向的な方が創造性が高かったり、失敗から学ぶことができたりと、現代の成功をつかみやすい特性を色々と持っています。
内向的な人についてやビッグファイブについて、詳しくはこちらにも書いているので、もしよろしければ見てみてください。
もちろん、内向的な人のメリットが多いからといって外交的なことが全面的に劣っているなんてことは全くなく、あくまで「性格特性」の一つです。
大事なことは、自分の性格特性を活かせるかどうかということ。
ですので、一度自分のビッグファイブをはかってみるのは、おもしろいかもしれません。
参考書籍
ps
私は外向性は中くらいでした。
成功に特に貢献する要素が「開放性」と「誠実性」で、どちらも結構高かったのはちょっと嬉しい。