見出し画像

あなたの欲求がアイデアになる。それ以外のことは後で考えればいい

今回言いたいことは、タイトルの通りです。

……で終わらせるわけにはいきませんね笑

アイデアはどんな仕事にも必要なものですが、なかなか良いアイデアは思い浮かばないものです。

そもそも「良いアイデアとは?」という部分について、皆さん明確な答えをお持ちでしょうか?

定義なくしてそのことについて考えることは難しいですし、今回はそんな「アイデア」について、そもそもなところからお話していきます

アイデアはどこから生まれるか

何か物を売りたいとか、新しいサービスを作りたいとか、そういったことを考えているときに、漠然と「誰かのためになったら」と考えていては、そこに熱意は生まれません。

このように言うと根性論みたいな感じですが、そうではなくて、「欲しい」という感情のもとでなければ「本当にそれ必要なの?」という中途半端なものしか生みません。

例えば、世界で一番おいしい飲み物は砂漠で遭難して偶然見つけたオアシスの水である、なんて言いますが、どんな優れたものでも、「欲望」に勝つことはできないわけです。

ですので、アイデアを生み出すのであれば、欲望やわがままに忠実になって考えることが一番理にかなっているわけです。

そのときに、他人の欲望を想像してもなかなか形にすることは難しいでしょう。「ペルソナ」を使って考えたりする手法もありますが、やはり一番理解できるのは「自分の欲望」です。

アイデアは自分の欲望とわがままから生まれる。それを念頭において、「自分だったらどうしたいかな?」と考えるところが、アイデア出しのスタートなわけです。

アイデアと企画の違い

そうやって欲望のままに、自分が思い描く「こうなったらいいな」のもとに、とにかくアイデアを出しまくることが大事です。まずは質より量です。

ただ、そうやって欲望のまま出したアイデアはまだ現実的なものではなかったり、使いづらいものだったりすると思います。そこで、ここからは量を活かして磨きあげていくわけです。

例えば

デザインはわがまま→思いやり

という言葉は、参考文献で紹介されていた川崎和男さんという方の言葉です。

まだ粗末で使いづらいただのわがままであるアイデアに、使いやすさや理解しやすさなどを含めた思いやりを入れることで、より多くの人に支持されるものにできるわけです。

また、参考文献では

アイデアをフィージビリティスタディしたものが企画である

と言っています。

フィージビリティスタディ」とはなかなか言いづらい言葉ですが、「実現可能性を確認すること、いわゆる裏取り」のことです。

つまり、まだぼんやりとしたアイデアを、現実的なものに、誰にでも理解できるような作業を経たものが、企画であるということです。

このようにアイデアから企画にする段階があるわけですから、最初からそこまで形になったものをアイデアに求める必要はありません。

まずは自分のわがままに従ってアイデアを生み出す。それ以上のことはそこから考えればいいのです。

そもそもアイデアとは

ここまでをまとめると、「磨き上げていくからアイデアはとにかく質より量だ」という話なわけですが、「それでも新しくて斬新なアイデアじゃないと使えないんじゃないの?」という不安があるかもしれません。

しかし、これについてもアイデア出しの段階では心配無用です。

ジェームス W.ヤングさんの『アイデアの作り方』という 本の中で、アイデアとは何かということについて、このように定義されています。

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない

つまり、アイデアとはそもそも「完全に新しいものではない」ということです。

例えば、最初に携帯電話にカメラがついたとき、もちろん携帯電話もカメラも存在していました。カメラ付き携帯電話の何がすごかったのかというと、その二つを掛け合わせたことがすごかったのです。

本当に0から何かを作り上げる人は存在しません。どんなに優れた科学者だって過去の研究の上に新たな発明をし、どんなに優れた経営者でも、そのアイデアは既存のものの新しい組み合わせなわけです。

そう考えれば、どんなありきたりなものだって価値があることはわかっていただけるかと思います。

たくさん出したアイデアの中に、良い組み合わせがあるかもしれませんからね。

アイデアは食材であり、それをどう料理するのかが問題である、と考えて、やっぱり結論は「とにかくアイデアはまずは量」なわけです。

アイデアはいつだってそこに

じゃあそんなアイデアの量を稼ぐために、どんなことをすればいいのか……ということについては、ここから書き出すには長くなってしまうので控えておきます。

過去にアイデア出しのステップについて投稿しているので、もしよかったらそちらをご覧ください。

アイデアは「降ってくる」ものではなく、「降らせる」もの。アイデアを生み出す5つのステップ

また、そもそも人間はどんなことを欲するのかという根本的な「欲求」についても以前投稿しているので、もしよかったらこちらもどうぞ。

あなたが本当に求めているものは?現代版3つの基本的欲求

一応ここで簡単に述べておくと、アイデアは本当にそこら中にあるということです。

ですので、ほんの少しでも、アイデアのかけらでも思いついたら、すぐにメモがとれるように準備をしておくことが一番大事かもしれません。

参考文献ではアイデア出しの方法や「企画にする段階」についても詳しく書かれているので、ご興味あれば読んでみてください。

参考文献:考具―考えるための道具、持っていますか?(加藤 昌治 )

ps

私はスマホでOne Noteを使ってアイデアを書き溜めていますが、人から話を聞くときはメモ帳を使っています。

いいなと思ったら応援しよう!