見出し画像

科学的に最も正しい心理テスト「ビックファイブ・テスト」

性格テストと聞くと、日本では血液型で性格を計るのが有名ですよね。

しかしこれ、科学的には全く根拠がありません。

例えば、こんな実験があります。

O型の人に「ちまたで有名なA型の特徴の一部」を見せて、「これはO型の特徴です。あなたはどれくらい当てはまりますか?」と聞きます。

すると、O型の特徴を見せた時と同じくらいの割合で「自分に当てはまっている」と答えたのです。

こんないい加減な性格テストではなく、科学的に本当に正しいと言われているテストは結構あるのですが、そんな数ある心理テストの基礎にもなっているくらい、信憑性の高いテストがあります。

それが「ビックファイブ・テスト」です。

ビックファイブというのは、正確を5つの要素に分けて考えることからつけられた名前です。

今回はそんな科学的に最も正しいと言われているビックファイブ・テストの5つの性格特性について話していきたいと思います。

誠実性

誠実性が高い人には「計画性がある」「規律正しい」「注意深い」「忍耐強い」「非衝動性」という特徴があります。

また、成功するためには必要な特性であるとか、付き合うなら誠実性が高い方がいいなど、誠実性の高さは結構ポジティブな側面が大きいです。

しかし、誠実性が低い人にもメリットはあります

例えば、「規律正しくない」わけなので、変化に柔軟であるという特徴があります。

ですので、環境の変化に適応しやすかったり、ジャズの即興演奏では高いパフォーマンスを発揮したりと、誠実性が低いゆえのメリットもあります。

以下同様に、性格特性の高い低いは、互いにメリットデメリットがあります。必ずしも高ければいいというわけではないので、お気をつけてください。

協調性

協調性が高い人は「感じが良い」「協力的」「友好的」「支援的」「同情的」と一見かなりよい特徴があります。

しかし、協調性が高すぎると成功しにくくなってしまいます。

何故なら、協調性が高いと周りに合わせてしまい、その中から一人抜きんでることができなくなってしまうからです。

一方、協調性が低すぎても問題で、人間関係でぎくしゃくしてしまい、やはりいろいろなところに支障をきたしてしまいます。

環境によっては協調性が極端に高かったり低かったりで、メリットがある場合もありますが、基本的には協調性は中程度なのが良いかもしれません。

情緒安定性

情緒安定性が低い人は、主観的な幸福度が低く、ネガティブで、対人関係で問題を起こしやすく、仕事の満足度が低く、健康度も低い傾向にあります。

踏んだり蹴ったりですね。

ですので、一般的には情緒安定性は高い方が良いと言われています。

しかし、もちろん情緒安定性が低い人にもいくつかメリットがあります。例えば情緒安定性が低いと芸術性が高いと言われています。

また、この特性の根本的なところに「危険察知能力」が関係しています。危険に敏感な人が情緒安定性が低く、それはまだ人間が狩りをしていたころなどには欠かせない能力でした。

現在ではそこまで危険を察知する必要はありませんし、刺激が多い現代ではむしろ敏感になりすぎて、情緒安定性が低い人につらいことも多いかもしれません。

しかし、情緒安定性は変えやすい性格特性の一つであると言われています。

「性格を変えるにはまずは行動から」と言われているので、自分に自信がつくような習慣を身につけて、ぜひとも情緒安定性を変えていってください。

習慣化の方法については以下の投稿で詳しく話しています。

人生を変える最強の習慣術「if-thenプランニング」

開放性

開放性が高い人は、新しいことを受け入れるのが得意な傾向にあります。

人間関係や価値観など、新しい環境を受け入れることができ、そしてそういった経験や考え方がクリエイティビティを高めてくれます。

しかし、開放性が高いとネガティブな体験をすることも多く、必ずしもメリットだけというわけではありません。

一方開放性が低い人は保守的で、新しいことをあまり受け入れられず、ゆえに特別なネガティブな体験やポジティブな体験は少ない傾向にあります。

この性格特性は遺伝的に決まっている部分が大きいのですが、変えずらいからこそ、ここを指針に自分の行動を考えてみるのも良いかもしれません。

例えば開放性が高い人はいろいろなことに挑戦することが、開放性が低い人は安定した生活をすることが、向いているかもしれません。

外向性

外向性についてはイメージの通りなものですが、外向性が高い人の方が有利であると思われやすいです。

しかし、実際には内向的な人にもいろいろなメリットがあります。

外向性は遺伝的に決まっている部分が大きく、これも開放性と同様、それに合わせたライフスタイルを送る方が幸福になることができるでしょう。

外向性については過去に詳しく書いた投稿があるので、そちらをご覧ください。

内向型の知られざる特性と原因…偏桃体が大きなカギ?

以上の5つの性格特性を把握することは、自分の強みや弱みを理解することにもつながりますし、「こういう性格特性なんだから仕方ない」とある意味割り切ることもできるようになります。

例えばなりたい自分があるのであれば、まずは今の自分を受け入れるところから始めなくてはなりません。

そういった意味でも、一度ビックファイブ・テストを受けてみることをおすすめします。

無料で受けられるものだと、メンタリストDaiGoさんが出している「超性格分析」というアプリがおすすめです。

ちゃんとしたものは結構時間がかかったりしますが、簡易的なものであれば参考文献にのっているテストでも調べることができます。

また、性格特性をどのように活かすか、どうしたら変えられるのかということについても載っているので、ご興味あればぜひ読んでみてください。

参考文献

ps

私は開放性が高めです。

今はどちらかというと保守的な会社に所属しているので、あまり向いていないのかもしれません。

いいなと思ったら応援しよう!