【限界費用ゼロ化】コストを減らして生産性を上げるビジネス
限界費用ってご存知ですか?
聴きなれない方の方が多いかと思います。
今回はビジネスやこれからのことを考えるのにも役立つ「限界費用ゼロ化」ということについて、以下の書籍やインターネットの情報を参考にご紹介します。
2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望
限界費用ゼロ
限界費用とは
生産量を1単位だけ増加させたとき、総費用がどれだけ増加するか
ということです。
例えば、パソコンの製造機に1000万円かかっているとして、パソコンの材料費として一台で5万円かかるとします。
このとき、
パソコン1台→総費用1000万円+5万円
パソコン2台→総費用1000万円+10万円
……
となるわけです。
そして、もちろんパソコンを1台作るごとに、材料費として5万円かかるので、今回の場合限界費用は5万円ということになります。
つまり、限界費用ゼロとは、生産量を増やしても費用が変わらない状態をさします。
こんなものあるの?
と思うかもしれませんが、例えばインターネットにあるものは基本的に限界費用ゼロです。
整備などが必要な場合は別ですが、ただのデータなどであれば、簡単にコピーして…しかもそのコピーはプログラムして自動で行うことができます。
コピーであれば追加費用はかからないので、限界費用がゼロだというわけです。
限界費用ゼロは必要なのか
なぜ限界費用ゼロを目指すべきなのかと言うと……例えばエネルギー生産の限界費用がゼロになれば、初期投資だけであとはずっとエネルギーを生み出してくれる仕組みを作った……ということになります。
そんな仕組みがあったら石油王もびっくりですね。
そうやって自動化が進んだ先には、もしかしたら、必要最低限の生活はAIによってすべてまかなわれるような未来があるかもしれません。
そうしたら、より自由に皆過ごせるようになるかもしれませんが……それはさすがにまだ先の話でしょう。
それでも、追加費用がかからない状態というのは魅力的なものなので、なにかビジネスを考えるのであれば参考にするのがいいかもしれません。
循環する仕組み
現在私は42Tokyoという学校の試験を受けています。
この学校は学費、入学費等一切無料でなりたつ不思議な学校です。
それでも成り立つのはなぜか……というと、お金が循環する仕組みができているからです。
42はフランス発の世界各地にある学校で、各地での最初はオーナーがお金を出すものの、その後の資金は卒業生の寄付で成り立っているそうです。
最初の資金以外はかからないので、これはまさに限界費用ゼロな状態に近いです。
もちろん、42という学校は営利目的…とはちょっと違うので、少しニュアンスは違いますが、このようなお金が循環するようなシステムを作れば、限界費用をおさえることができるかもしれません。
そして費用をおさえる……つまりコストをおさえることは、生産性の向上にもつながるわけで、ビジネスモデルの一つとして、お金が回るシステムは結構使えるわけですね。
ということで今回は
限界費用ゼロ化
についての話でした。
他にも関連したものとして、
生産性について
の投稿を以前しているので、ご興味あれば読んでみてください。
参考書籍
2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望
ps
42tokyoの試験がきつくて、わりとブログを続けるか迷っていますが、ひとまずがんばります。
やめるのは、いつだってできる。だから、続けようと思う
―キノ(キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series)