超美人に限ってそんなにイケメンでない人と付き合う気がするのは、平均への回帰のせい?
周りに超美人や超イケメンの人はいらっしゃいますでしょうか?
そんな超美人、超イケメンな知り合いの人は、やっぱりルックスが優れていたりお金をもっていたりする相手と付き合っていますでしょうか?案外そうでないケースも多かったりしますよね。
芸能界なんかでも、あんな綺麗な人がなんであんな男と…みたいな組み合わせのカップルってよくありますよね。最近でもそんなニュースがありましたね。南海なにディーズでしたっけ。
実はこのような一見不釣り合いの組み合わせが多く感じる原因の一つとして、平均への回帰というものがあげられます。
例えば、1から10の数字をランダムに2回選ぶとします。
9の次にくる数字が9より低い確率は…かなり高いですよね。
それはそうです。9というのはこの10個の数字の平均より高い数字なので。
このように、全体から見ると端っこにある値をとっても、だんだん平均へと寄っていく現象を「平均への回帰」といいます。
さっきの美人、イケメンのお相手の話に戻ると、そもそも全体からみると端っこに位置するルックスが優れた人が、そうでない普通の人と付き合う確率の方が高いのは明白です。数が違いますから。
これと同様に、ルックスが優れているカップルの子供が、案外そうでもないことがあるのも、「平均への回帰」の一種ですね。
ルックスが相当優れているという、統計的に端っこにある値をとったら、それに比べて優れていない場合になる確率だってもちろんそこそこなものになります。
他にも「運を使った」という錯覚に陥るのも、この「平均への回帰」が原因の一つで、運はそもそも使うものではないのですが、「運が良い状態」というはずれ値を引いたら、それはその後はそれより低い状態になる確率のが高いに決まっています。
単純に統計的な話なのですが、なかなかこれが、感覚的には理解しづらいものなのですね。
ちなみに、美女と野獣のカップルが多く感じるのは、単純に印象が強いというのもあるでしょう。
参考文献:ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか?(ダニエル・カーネマン)
ps
お金はあまり平均に回帰しないのが残念ですね。