夢を見ることと現実を見ないことは違う
今日、「松かげに想う」という漫画を読みました。水瀬イノリさんという方の漫画なのですが、描かれているの吉田松陰や松下村塾なんですね。
幕末のとき、明治維新を成し遂げたのは長州や薩摩下級武士で、特に藩の中でもあまり地位は高くない人でした。力関係で言えば、その辺の大学生が10年後には国政を担ってるみたいな話で、ファンタジーみたいな出来事だったんです。
言うまでもなく、幕末の志士たちは「このままだと日本は植民地になるからなんとかして強くならなければならない、そのためには老害である江戸幕府を潰さなければならない」という夢を見ていました。それは素晴らしいことでした。でもその一方で彼らはちゃんと現実を見てたんです。慶喜を倒すために何をしなければいけないか、倒した後の不安定な日本をどうまとめていけば良いか。
これって受験でも全く同じこと言えて、例えば偏差値50くらいの公立高校から東京の国公立に合格したいとして、そのために何をしなければいけないのかをちゃんと認識しなければいけないんです。例えば高校1年生の3月に英検準二級を取ってるようだと明らかに出遅れてるんです。だいたい難関中高一貫校の人たちは、準二級ラベルなんて中3の最初に終わるんです。
ここの差を埋めなければならない人なのに、その現実を認識しないのは、「逆転合格」目指してますなんて言われても、さすがに無理があるよねって反応になります。
そんなことを感じました。