公式が使えないとパニックになる人

公式はあくまで「便利な道具」

数学や理科の勉強をしたひとは、とにかく「公式の暗記」を求められたことがあると思います。しかし、三角形の公式は、同じ三角形を二つ書けば平行四辺形になることがわかります。速さの公式も、そもそもX m/sが、1秒にXm進むということを知っていれば、そこから導き出せます。

実際、数学はレベルが上がると公式が多くて覚えられなかったり、そもそもどの公式を使えば良いかわからないこともよくあります

僕は、あくまで公式は便利な道具、スマホのようなものだと考えています。スマホがあれば目当ての人に連絡するのは簡単です。ただ、スマホがなくても、友達に聞いて電話番号を調べたり、電話番号がわからなくても年賀状から調べたり、、さまざまな手段で連絡することは不可能ではありません。

コロナ対策は公式にこだわりすぎた

今回のコロナ禍について、1人の理系大学生としての考えを述べます。感染者の予測に関しては、今まで何十年も使われてきた方程式を応用することで予測を試みました。しかし現実は甘くはありません。
・ウィルスの広まる強さがわからない
・国民全員を検査なんてできない
・検査の結果も正確かわからない
つまり、公式が使えないのです。予測はあまりうまくいきませんでした。

未来予測というのは非常に難しく、天気予報や惑星の軌道、地震から株価まで様々な数式予測がされていますが、やっぱり神様はサイコロを投げまくります。そして計算の精度も限界があります。

ロックダウンは頭の良い学者様が考えていた公式

コロナの大流行で、各国はロックダウンを行いました。飲食店を規制し、集会を規制し、マスク生活を行いました。でも、ロックダウンというのはコロナが来て突然思い浮かんだものではなくて、感染症の研究者が何年も前から考えていたものでした。
・インフルエンザは学校で広まるから学校を止める
・飲食店は口を開けてしゃべるから使わせない
などなど。

彼らはそれによる経済損失とか、教育の損失とか、メンタルヘルスの悪化とか、そういうのを考える気はありません。実際、Twitterで医師を名乗る人たちは、「経済学者はシミュレーションを出さない」などと訳の分からない反論をしています。田中秀臣さんや飯田泰之さん、井上智洋さんなどはシミュレーションや対案を出しています。彼らは本当に目が悪いのでしょうか。

コロナ対策は、国民全体を巻き込む話ゆえに、公式が存在するようなものではありませんでした。しかし、公式に拘り続け、現実がうまくいかなかったときは、理論を疑わず精神論を押し付ける。彼ははまるでどこかの赤い国の指導者のような人間になってしまっていることに、私は憤りと危機感を感じてます。

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