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konakalab
書評 188 「日本のスポーツビジネスが世界に通用しない本当の理由」
外資系経営コンサルを経て、プロ野球球団やBリーグで働いた著者による、プロスポーツチーム経営論。
勝てるチームを作れば客は来る。客が来れば利益は出る。そんな単純な構造では無いと繰り返し熱弁する著者。選手やチームスタッフ、ホームスタジアムなどの活動拠点、集めた資金の投資目的選定。いわゆるヒト・モノ・カネの使い方に戦略あってこその経営だ、という主張。
それはよくある経営論とあまり変わらない。ただ、それすらわかっていないのが今の日本のスポーツ。それがタイトルの意味らしい。そして、当たり前のことを実行するのに要るもの、最後は熱意だと語る。
読み手によっては上から目線に感じるだろう。
実際に自分は書いた通りにやり、実績も残しているのだ。できるものならやってみろ。そんな色合いが各所ににじみ出ているが、本音をストレートに表しているとも言える。
誰もがやりたがるスポーツビジネス。実は泥臭い仕事なのだと思わせる一冊。