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におい。

なぜにおい??そう思った人も多いだろう。
少々個人的なエピソードが混じるが飽きずに聞いてほしい。
今日僕は学校であるにおいを嗅いだ。ここまでで皆は次の展開をどう予想するだろう。
大別すると良いにおいか悪いにおいかのどちらかだろう。
話を戻すとそのにおいは教室中に広がっていた。
話が長くなるので結論を言うと臭かった。
皆んなは気づいただろうか。わざわざにおいをひらがなで書いている事を。何故なら匂いと臭いこの漢字の違いだけで受けての印象を変えてしまうからだ。
そもそもにおいってなんだろう。現代ではにおいは重要な役割を果たしている。臭ければ印象がそれだけで悪くなり良い匂いがすればそれだけで良い人だと言う先入観を与える。さらに良い匂いだとしても匂いが強すぎればそれもまた印象が悪い。においという概念は元々においが有している以上の役割を持たせているのかもしれない。
人間の五感の一つである嗅覚はそもそも何の為に備わっているのだろうか。私の考えだとそれは判断の為であると思う。前述の内容に矛盾してないか?と思うかもしれないが少し待ってほしい。
人間は古代の時代獲物の匂いや食料になりうるものの匂いを嗅ぐ為に嗅覚を使用していたと想像する。これが嗅覚の基本であると思う。ではいつから基本から発展していったのか。私が知っているのは平安時代あたりからだろうか。貴族の女はお香を作り始めたのだ。勿論彼らに毎日風呂に入るなどと言う習慣はない。だが臭うのは気に食わなかったのだろう。これは現代人にも通ずるものだ。しかしこの例は貴族の間のこと。一般市民は違うだろう。毎日畑仕事に勤しみ、魂から染み出たそのにおいは勲章だったに違いない。そう、私が今日1番に言いたい事はこの事である。自分の体から自然に出たにおいというのは勲章なのだ。例えばだが部活が終わって皆んなが着替えている教室を想像してほしい。汗をかいた青年たちが着た服を脱ぎ、お前今日すごいにおいだぜなんて言い合ったりする。素晴らしいじゃないか。勲章を賞賛しあってるのだ。
1番初めに出したエピソードの人は実は私の英語の先生だ。彼のにおいが強いのは決まって6時間目。つまり1日の終わりと言ったところだ。素晴らしいじゃないか。一日中彼が頑張った証拠であるにおいつまり勲章を嗅がせて頂かせてるのだ。
においはただ良い悪いだけを判断するわけではない。その人の努力までも判断できる素晴らしいものなんだ。香水なんてそんなはしたないもんこれ読んでるお前らは使うんじゃねぇぞ。

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