いま思うこと。 -「文化にする」を考える -
書き出すしかない。一旦、別のことを書こうかと思ったけど、無理だった。
どうやらそこまで、器用ではなかったらしい。薄々感じてはいたけれど。
昨日も一度時間を置くつもりで書き終えたはずだった。けれど、心は正直なのだ。
だから今夜も、「文化にする」を考える。
※前回記事はこちらです。
考えたかった文化
文化といっても様々だ。何千年も伝わるようなものもあれば(あるんだろうか)、とある地域限定のものもある。そして何より、わたしは文化の専門家ではない。授業で詳しく習った覚えもない。だからこそ考えたいものでもあり、考える際にはしっかり定義をしておきたいものだ。
ということで、ここまでの全ての記事を通じて考えたかった文化とは、「イベントを続けることで生まれる文化」だ。言い方を変えるなら、どうすればイベントを「文化にする」ことができるのかを考えたかった。
そして実際に、最後のイベントの準備から撤収まで、そして終わってからも考えてみたことで、少しずつ見えてきたものがある。ので、ひとつずつ。イベントを文化にするために必要なものについて。
実践から見えた必要なもの
▷未来を見る目を持つ
文化。詳しくは知らなくても、それは長く続くものに対してその名が付くものだとわかる。であれば、イベントを、何かを「文化にする」にはそれを引き継ぐ未来がなくてはいけない。そして未来とは、場所を含めた生命が作り出すものだ。だから、文化が宿るための場所、文化を引き継ぐ、ヒトをはじめとした生命が大事になってくる。
ということは、イベントの設計段階から、イベントに関わる場所と全ての生命(植物、動物、それを取り巻く周辺環境、スタッフ、お客様、運営主体)がどう変化していくのがいいかを考えておかなければならない。それも2,3年とかではなく、20年、30年と。そういった未来を見る目を持てているか、これが一番大事なのでは。
最初から見えなくてもいい。まずは見ようとすること、見えるまで努力することが重要なのだ。きっと。
▷大事にすべき価値観を言葉にして共有する
先ほどの未来を見るということは、ビジョンを持つとも言い換えることができそうだ。未来のためのビジョンが見えたなら、それを共有しなくては始まらない。
イベントとして、なにを大切にするのか。そしてそれを守るために、どんな行動をとるべきか。それを明確に言葉にして、運営メンバーに共有する。って何だか仕事と同じような話になってきた。でも、企業文化ともいうし、当然のことか。むしろイベントだけ別物だというのもおかしな話で。
と、少し脱線してしまったけれど、目指す未来が見えたなら、そこに向かうべく大切にする価値観を言葉にする。そして関係者に共有する。この時点で、ぞれだけそれが徹底できているかによってイベントの完成度、そして継続性に関わってくるはずだ。
▷イベントが無いときでも、同様の行動をとる
大事にすべきものが共有できれば、あとはその指針に則って行動していくだけだ。けれどこれは、イベント中だけのものであっていいのだろうか、と少し疑問が湧いてきた。
イベント中はおそらく、いろんなホルモンが出ている。それはもうドバドバと。特に開催日数が2〜3日に渡ると、疲労も相まって普段の思考とは少し違った考え方になることもある。だからいつも以上に元気に動けたり、いいことをしようと頑張れたり。あるいは逆に、ちょっとハメを外してみようとか。個人差はあれど、そういうものだろう。ハレとケ。
大切なのは日常だ。ケ。なにせ、ハレよりも長い時間を過ごすのだから。イベント中だけ頑張って、普段とは違うことをやってみる。そして終われば、日常に戻る。もちろん、そういったイベントもあっていい。人生において大切なものだ。けれど「文化にする」場合は、日常をも巻き込むことが必要になってくる。
イベント時の精神を、日常にも引き継ぐ。そうすることで、行動も日常的になり、より洗練される。行動が洗練されることでイベントの完成度は上がり、継続にもつながる。
例えば「自然に感謝する」がイベントを通じて大切にしたい価値観なのであれば、少なくとも運営サイドはイベント中、当然そのことを行動の軸にしなくてはならない。環境負荷を減らしたり、与えた負荷をによって壊れるものがあるならば、修繕に勤めたり。その姿が来場者サイドにも伝わっていき、イベント中の空気となる。
そしてそれぞれが日常に戻ったとき、同じような行動をとれたなら、次のイベントはもっと素敵なものになるだろうし、そうして続いていけば自ずと文化になる。そんなイメージ。
▷チームとして実践する
ここまできたら、言うまでもない。けれど大切なこと。
人間、ひとりでできることは高が知れている。そう知っているはずなのに、ひとりの方が早くできるからと、気づいたらひとりでやっている。なんてことがあったりしませんか?
イベントにおいても同じことで。イベントを開催するにあたって必要な業務は多様なので、そもそも多くの関係者が存在していて。だからそれらをまとめ上げるには、なにかしらの力が必要になってくるわけで。でも、自分ひとりが頑張れば、それなりにできることもある。だから力を出してチームで動くか、その労力は惜しんで、ひとり頑張って対応するか。そこで揺れることもあるかもしれない。
けれど、やっぱり続けたいなら、文化にしたいなら、支えるチームが必要だ。価値観を共有して、行動を共にするチームが。それをどうやって創っていくかは、また別の話。でも、ひとりではつくれないのだ。文化もイベントも。
まとめ
書いている時間帯もあるけれど、頭が少しパンパンなので、そろそろまとめに入ります。でも、イベントを文化にするということにおいて、少なくともこの4つは重要だろう。そして書いていて、イベントに限らず地域だったり、会社だったり、家族だったり、いろんなことにも言えるものばかりだったなと気づく。
前の記事にも書いたのだけど、これらを書くことで何かを、誰かを否定したいつもりは全くない。けれど、イベントが続くことで違和感を覚えるようになったのも事実。その違和感で、心の底からイベントを楽しめなくなったのも事実。
だからこそ、次に活かせるものを見出したかった。見出せたのだろうか。出せたと思う。思いたい。ただし、これで良かったのだと思えるには、次に新たな結果を出してからだ。
そのためにもまた、考え、動き、書いていきたい。
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