「井の中の蛙」は悪いこと?
息子が通うスイミングスクールは、一年に一度「記録会」というのがあります。
去年はスクールに入りたてで参加していませんが、生徒全員がそれぞれの級で決められた種目のタイムで競い合うみたいです。
息子の級の種目は25mクロール。
今の級には先月上がったばかりでどうかなと思ってたら、なんと同じ時間帯に通っている同じ級の中(全員で15人くらい)で1位のタイム!
息子もうれしかったみたいで、スクールから帰り道で自慢げに話してくれました。
最初の内は「すごいな」とか「よくがんばったな」と返答していましたが、次第に息子が「俺ってすごい!」と調子に乗り出します。
実際息子のタイムはどれくらいなのだろうと、ネットで同年代の最高タイムを調べてみたんですよね。
そうすると、当たり前ですが息子の方が断然遅かったです。
まぁそりゃそうですね。水泳を1年しか習っていない息子が勝てるはずがありません。
家に帰ってからも息子があまりにも調子に乗っているので、ついそのことを言ってしまいました。
「同年代で1番早い子は〇〇秒。上には上がおるんやで」と。
それを聞いた息子はすっかりテンションが下がり、しょぼーんとしています。
その時はそれで終わりましたが、後になって考えると「う〜ん…余計なことを言ってしまったかな?」と自己嫌悪になりました。
息子は別に日本一を目指して水泳を習ってるわけではないんですよね。
ただ単に泳ぐの楽しいとかそんな感じだと思います。
僕としても、泳ぎを覚えて体力強化になればいいかなくらいで、タイムにはこだわっていません。(もちろんタイムが早ければうれしいですが)
それなのに、わざわざ同世代の最高タイムを伝える必要があったのかは疑問です。
上には上がいることを伝えたのは、「もっと上を目指してほしい」という僕のエゴだと思うんですよね。
趣味やスポーツは井の中の蛙でも楽しくやっていれば十分です。
何でもかんでも、日本や世界のトップレベルを目指さないといけないわけじゃないですからね。
本人がもっと上を目指したくなったら、井の中から飛び出していくでしょうし、それまではいっぱい褒めて調子に乗らせてあげようかなと思っています。