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itumademo /いつまでも

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「想いを言葉にだしてみる」をテーマに
一枚の写真についての想いを紹介していく。

この写真は昨年の夏になる少し前に撮影した写真。

まだ、フォトグラファーとして歩み始めて間もない頃のこと。
僕は江ノ島に撮影練習のために、足を運んだ。
その日は、会社が午後休で時間があったため平日に行けた。

カメラを手元に、歩いて鎌倉駅方面へ向かっている時出会った4人。

仲の良い友人同士で、カップル同士というより、もっと砕けた印象だった。他にも人はそこそこいたのだけど、なんだかこのグループが気になったので声をかけさせてもらった。

特に男性の一人が、僕の親友とそっくりで親近感が湧いた。

撮影させてもらえませんか?無料で撮影させていただきます。

そんな言葉をかけたら、ぜひ!と快諾してくれた。

僕は今でも、定期的にゲリラでお声がけさせていただき、無料で撮影する機会を設けている。目的としては2つ。①新しい出会いにつなげるため。②自分の撮影スキルを磨くため。無料で撮影している期間があったから、多くの人たちに出会うことができたし、実際にそこから正式に撮影依頼をくださった方々もいた。下積みと言っては、あまりにメリットが大きすぎるこの行動だけど、すごく大切にしている僕の原点。どんなに、収入という面でゆとりが持てたとしても、この活動は一生していきたいと思ってる。自分を支えてくれた人たちが、この写真のみなさんのように確かにいる。あの当時のご協力がなければ、今の僕は絶対にありえない。まだまだ成長していきたい自分だからこそ、このゲリラ撮影会は大切にしていきたい。

この写真に込めた想いは、「itumademo/いつまでも」というテーマ。

彼らは学生だった。これから就職活動を経て、各々の道に進んでいく。その時にこの一枚がどんな風に見えるかわからないけど、この日のことを懐かしんで、「楽しかったね」と言ってもらえるような写真になればいいと思った。僕は、大学時代の友人たちとは少し疎遠になってしまった、なんだか連絡を取っていなくて、いつも間にか大学生活で共に過ごした時間よりも、会わない時間の方が多くなってしまった。

そんな自分だからこそ、この写真は男女同士で手を繋いでもらった。きっと、この時は恥ずかしかったかもしれないけど、この当時それができる仲の間柄だったと認識してほしいから。彼らの中で、それを感じてほしい。そんな気持ちを込めた。

今、過ごしている時間は、いつか、「当たり前じゃなくなる」。

それぞれが、新しい環境・コミュニティで刺激を受ける。それが大人になるということだとも思うんだけど、きっと、次第に会わなくなる時間が少なくなる可能性がある。それは実はとても良いことの一つだと思うけど、当人たちはそう感じないかもしれない。この写真があったことで、「そういえばこんなことがあったね」と行って、会う口実に使ってもらえたら良いなと思う。


そう、この写真は「これまで」にしないための「いつまでも」なのだ。





おれ、がんばれ。

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