子ども以上に子どもなのは大人
大人になってから褒められた記憶があまりない。
これは僕だけなのだろうかと思って周囲に聞いてみると、意外に多く、みんな心の奥では「褒められたい」子どもが暴れているらしい。
仕事の帰り道なんてまさにそうで、スーパーのお菓子コーナーで叫んでいる子ども並みらしい。
分かりみが凄くて、2021年2月のMVS(most valuable scene)は確定してしまった。
そう考えると、子ども並みに褒めて欲しいのが大人の本当の姿なのに、褒めてもらえてないのが大人なのだ。
それは世の中のどこかで「大人は頑張って当たり前」だという考えが蔓延して、大人が「褒める」の対象から外れてしまっているからだ。
こんな事を言っていると、「欲しがりだ」とか「甘えている」とかいう声が聞こえてきそうやけど、自分が今会っている友達、恋人を思い出してほしい。
彼らは貴方が「欲しい言葉」を何かしらプレゼントしてくれるサンタではないだろうか?
SNSに蔓延るビジネスアカウントは「昔からの付き合いはいらない」「成長は今までにない関係性にある」みたいなことを言っていて、それはある程度理解できる。
でもね。
家族が恋しくなったり、結婚して70億人の中から1人を選んだ基準てなんなん?
容姿が良かったから?お金を持っていたから?体の相性が良かったから?
全部違うと思う。
彼や彼女は、貴方だけの力で手に入らない溝や穴を埋める「優しさ」や「言葉」をくれたから一緒にいることを選んでいるはずだ。
違うというなら説明して欲しい。
俺のたかだか25年の人生やけど、中高で出会い10年ぐらい一緒にいてくれる友達も、大学からの友達も、社会に出てから一緒に苦渋を飲んだ同期や先輩も、休みの日を俺に割いてくれる恋人も、遅くまで一緒に仕事をする会社の人も
みんな俺が欲しい言葉をちゃんと伝えてくれる。
そこは地位も。外見も。お金も。やましい思考も。損得勘定も、
何もかもが影響しない。地球上もっとも最強な関係性が存在する。
人間は死ぬまで「欲しい言葉をくれる人」、心の中の子どもを世話してくれる人が近くにいないと生きていけない。
それぐらい人間は脆いし、簡単な構造をしている。
よっぽど元素記号とか数式の方が難しい構造だ。
これだけは言っておきたい。
人間は地球上で一番頭が良くて、何でも開発できて、神の子だとか言われるけど、
本当は地球上一番弱くて、周りの力で生きている。
どれだけ強がったって、どれだけすごい兵器を作っても
精神的に弱すぎる。
だから、あなたが手を伸ばした先に居る人を大事にして欲しい。