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“自称HSP”の裏にある本当の狙いとは?なぜ公表するのか。

私の自己紹介を簡単にします。福祉の仕事を20年以上している傍ら、愛着障害の方の支援を行っています。👇ここにいつもいます。

今日は「HSP」について、いわゆる「繊細さん」のお話をしたいと思います😊。こんな方は是非読んでください。

✅自分をHSPだと思う人。
✅脳科学から考えてHSPに懐疑的な人。
✅なぜHSPと自称するのか?疑問な人。
✅愛着障害との関連を知りたい人。


私は、HSPという概念や、それを自称する行為について、否定的であり、懐疑的な立場をとっています。この考えは単なる個人的な意見ではありません。社会全体への影響や、本当に困難を抱えている方々への影響を考えた末にたどり着いたものです。

HSPという言葉が広がる一方で、私たちが見過ごしてはいけないことがあります。それは、この概念が適切に理解されず、誤用されることで、真に支援を必要としている人たちの声がかき消されてしまう危険性です⚠️。

なぜ私がそのように考えるのか、そしてどのような影響を懸念しているのか。今日はその理由について、少しお話しさせていただければと思います。

令和に突如現れた「繊細さん」🐰

私は福祉業界で20年間、発達障害(ASD)や知的障害、愛着障害を持つ方々の支援に携わってきました。人間の脳や障害に関する研究は、長年にわたり深く進められ、日本の心理学や精神医学は令和の時代において、ほぼ体系化され、学問として成熟しています。🐻‍❄️

しかし、近年SNSを中心に、新たな心理学的概念として「HSP(Highly Sensitive Person)」、通称「繊細さん」🐰という言葉が急速に広まり、多くの人々が「私もHSPかもしれない」と自称するようになりました。例えば、芸能人の田村淳さんも自身をHSPであると公言しています。

このような動きが社会に与える影響について、私は懐疑的な考えを持っています。学問として既に確立されている領域に、突然「HSP」という新たなワードが登場しましたが、「繊細さん」という表現だけでは根拠が不足しており、多くの人々がその表面的な特性だけを捉えて自己診断しているように感じます。

この自己診断の広がりは、真に専門的な支援を必要とする人々への理解やサポートが希薄になるリスクを孕んでいます。HSPという概念が広まることで、自分の生きづらさの理由を見つけ、安心感を得る人もいる一方、自己判断でHSPと決めつけることの危険性も指摘されています。

”自称HSP”そう自称するからには何か狙いがあるはずです。

😶‍🌫️簡単な自己理解イコール"自称HSP"

令和7年、社会の仕組みはますます複雑化し、将来の見通しが立ちにくい状況が続いています。同時に、人間関係の希薄化、家庭内の虐待、不登校、孤独感の増大など、さまざまな社会問題が深刻化しています。

これらの問題の多くは、「愛着」の問題に起因していると考えられます。実際、私が運営する🌈LINEオープンチャット🌈でも、参加者の背景にこうした愛着の問題が確認されています。

「繊細」という言葉は、他者との比較によって成り立つ表現であり、他者の存在を強く意識しています。この点は、愛着障害の特徴と非常に類似しています。🌵

しかし、自己理解には時間と覚悟が必要です。そのプロセスを省略する手段として、「HSP(Highly Sensitive Person)」という言葉が便利に使われているのではないでしょうか?私はそのように推測しています。

HSPを自称してしまう社会背景とは?

HSP(Highly Sensitive Person)を自称する人々が増加している背景には、現代社会の複雑さと人間関係の希薄化が影響していると考えられます。近年、虐待の通報件数は増加傾向にあり、目に見えない愛着の問題も増加し、今後も増え続ける可能性があります。そのため、自身の生育環境や心理的な課題に向き合うことは容易ではなく、複雑な家庭環境で育ったことをカミングアウトするのは困難です。🧱

このような状況下で、「HSP」という概念は、自身の生きづらさや感受性の高さを説明する手段として受け入れられやすくなっています。しかし、HSPの自己診断や簡易なチェックリストだけで自分をHSPと決めつけることには注意が必要であり、専門家の間でも、こうした自己診断が自己暗示や誤解を招く危険性が指摘されています。HSPを自称する人々をターゲットにしたカルト団体やマルチ商法の勧誘などの問題も報告されています。

現代社会の複雑化が進行する中、HSP(Highly Sensitive Person)への理解と対応には、より深い洞察と慎重さが必要ではないでしょうか。

田中小宇宙のおすすめ書籍。

愛着障害の方に向けて。簡単な言葉で、分かりやすく書きました。自分の未来を見つめながら読んでみてください。
コメントも🌈LINEオープンチャット🌈の方に是非、お気軽にくださいね。

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