第8回 高音域の練習方法②
前回のおさらい
皆さん、こんにちは!
前回の高音域についての練習などはいかがでしたか。
高音域とは何か、ということから主にロングトーンでの高音域についての練習について書かせて頂きました。
是非、前回とあわせて読み進めていただけたらと思います!
今回の記事では、高音域のより踏み込んだ奏法のお話と、タンギングの練習方法についてお話しします!
高音域で大切な奏法について①角度について
演奏する上でたくさんの気を付けるポイントがありますが、
高音域を制するために考えていきたいことはズバリ、
アゴと楽器の角度です。
この主に二つの動作をまずは意識的に練習する必要があります。
クラリネットの音域には、各音域ごとに名前がついていることは前回お伝えしました。
この名称のちょうど境目の二音間には”音の段差”が存在していて、特に重要な音の段差は、クラリオン音域から高音域に移るド→ド♯の二音間と、高音域の中に存在するファ→ファ♯の二音間です。
この二音間は段差が大きく、特に切り替えが難しいので、リードミスが起きやすかったり音程を取ること、綺麗な音色でレガートで繋げることが難しい箇所になります。色々な原因が存在しますが、その一つとしてこの楽器の角度を制する必要があります!
以下の譜例を演奏してみましょう!
この譜例、演奏するのがなかなか難しいと思います。
が、このようにしながら練習してみてください!
この動作を音が移り変わる直前で行います。
①→②の際には、②に移り変わる直前にアゴを上げて楽器を身体に近づける。
②→①の際には、①に移り変わる直前にアゴを引いて楽器を身体から離す。
この作業を意識的に練習することがとても重要で、はじめはおおげさに練習し、少し慣れてきたら少しの動きでトライしてみてください。
最終的には無意識に、勝手にそのように動いていき楽器の角度を操作するというよりは、アゴの角度のみのコントロールに落ち着いていくと思います。
ド→ド♯、ファ→ファ♯の2つの音域の段差をマスターできると、その境を越える跳躍の時に自然にコントロールできるようになっていくと思いますので、自分の音色や音のつながりをこだわりながら練習していってくださいね!
高音域で大切な奏法について②物理のおはなし
広い音域を演奏できるクラリネットですが、その重要なポイントにリードが振動するというのはどういうことなのか、ということを考えることでより、奏法が定まっていきます。
ブレスコントロール、アンブシュア・アパチュアコントロールに関して非常に重要になっていきます!ので、さらっと読み進めて頂けたらと思います。
まずみなさま、「442」という数字を見て、何かピンと来ることはありますでしょうか。この数字はアンサンブルの面でも、実は奏法の面でも非常に大切です。
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