第2回 クラリネット演奏に必要不可欠な"アパチュア"という考え方
まえがき
皆さま、こんにちは。
第2回となる今回の記事では、クラリネット吹きにとってあまり聞き馴染みのない言葉であるアパチュアについて考えていきたいと思います。
この言葉は、私にとってはアンブシュアと同じくらい大切な意味を持っていて、特にクラリネットの特殊管との持ち替えの際に非常に役に立っています。
とはいえ、B管クラリネットだけをとっても、大切な考え方となりますので、
今回の記事をお読みいただくことで安定した音色や美しい音色、ご自身が思い描く音色に近づくためのヒントがあるかと思います!
アンブシュアとアパチュア
聞き馴染みのある言葉にアンブシュアという用語がありますが、
これはどういった意味があるのでしょうか。
音楽を志す者のバイブルというべきニューグローブ音楽大辞典には、
以下のように記されています。
とても明快で、分かりやすいですね!
ただ、この言葉だけでは、クラリネットの具体的な奏法には結びつかないかなとも思います。とても広域的な言葉なんですね。
アンブシュア(=口のかたち)をどのようにすれば演奏できるのか。
このことについては、より専門的な話になりますし、一人一人その入口も違えば、教える人、受け取り方によっても変わってくる非常に繊細な話になるので、辞典では言い表せないですよね。
また実際にプロの奏者でもそのアンブシュアは様々で千差万別です。
これが良い!ということも定義しづらい話でもあります。
そのような中で、アパチュアという考え方が、アンブシュアへの一つのアプローチとなります。
もちろんアパチュアを正しく理解すればカンペキ!という話でもありません。息(ブレス)からの考え方もあるし、身体の構造からの考え方もあります。
(アンブシュアについては他の記事でも随時書いていこうと思っています。)
今回は定番的な内容とは少し違った視点から、考えていきましょう!
アパチュアとは
そもそもこのアパチュアとはどういった意味なのでしょうか。
ニューグローブ音楽大辞典など…様々な用語が書かれているもの等でも、微妙にニュアンスの違いもあるかと思いますが、ここでは
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