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【バングラデシュ市場】バングラデシュのデジタル決済事情:注目はbKashとNagadに代表されるMFS

こんにちは。最近何かと話題のデジタル決済ですが…

今日はバングラデシュのデジタル決済事情を簡単にまとめます!バングラデシュでECやりたい際は参考になるかと。

・バングラデシュでのデジタル決済はまだ導入期で、全体の7割以上が非デジタル決済(2020年11月時点)。

一方でクレジットカード決済は前年比+24%デビットカード決済は前年比15%(2019年9月 vs 2020年9月)。更にMFS(モバイル決済)は2020年、2016年9月比で+150%と大幅成長中。MFSのアクティブ口座数は2020年11月時点で約4千万

今後もデジタル決済の成長を維持するためには、銀行口座保有率向上がカギ。バングラデシュ政府は2024年までに全ての国民が銀行口座を持つというビジョンを発表。

また、政府は民間のデジタル決済の発展のためのイニシアチブを絶賛推進中
(1)バングラデシュ銀行とa2iが、Digital Financial Services Labというジョイントベンチャーを設立、特に地方部でのEC活用やデジタル決済のリテラシー向上を目指す
(2)バングラデシュ銀行とICT Division(IT系を司る政府機関)が協力、IDTP(Digital Transaction Platform)システムを試験導入中。57の銀行と15のMFS(Mobile Financial Service)が統一仕様で連携できるプラットフォームで、異なるサービス間の取引を円滑にするのが狙い
(3)政府はbKash(後述)を通じ、コロナに特に影響を受けている約500万世帯に2500タカを支給

・2021年4月時点で、バングラデシュ銀行が認めたMFSは全部で15社。ローカル大手のMFSはbKashNagad、、次いでRocket、UCashの知名度が高いです。どこも、バングラ版デジタル銀行+PayPayみたいなサービスです。bKashは2018年にAlibaba(Ant Financial)が20%出資したことでも話題。Nagadは2番目に大きいサービスですが、企業のオーナーシップの問題?で本来必要なライセンスが取れていないとか、いるとか。

自分のパーツ販売事業でも、B2Cのお客さんのほとんどがbKash支払いです。逆に、クレジットカードはそれほどない印象。バングラデシュ市場向けにゲートウェイ作る際は、このあたりは絶対に抑えた方が良いと思います!
※B2Bはなぜか、いまだに小切手が主流です。。。

それでは!

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