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シェル断面最適化

シェルの断面最適化を行います。
以前ご紹介した、カタール国際コンベンションセンターを参考に最適化を行いました。(プロセスはかなり異なります。)

https://www.10plus1.jp/monthly/2016/07/sasaki4-2.phpより

プロセス

ボクセル有限要素法を用いたトポロジー最適化手法のうち、BESO法を採用しています。
応力の小さい部材を抜いていき、重量を削減する手法です。

モデリング

まずは、部材がおける範囲を指定します。

部材入力

meshで部材が配置できる面を入力します。(上の画像のmesh)
ここに、コンベンションセンターにおける柱が置かれる範囲を指定します。
その最上部に、梁を入力します。

荷重は、mesh上部の梁に等分布荷重をかけます。

境界は、mesh下に2点、剛接合としています。

断面最適化

[BESOshell]コンポーネントを解析に挟むことで、シェル断面の最適化が行われます。
重量削減率と名づけたnumbersliderによって削減率を指定できます。
結果表示をThicknesにすることで、残される部分が黄色、削除される部分が白く表示されます。

ここまでで終わりにしても良いのですが、綺麗に表示するために調整を行います。

モデル修正

[Dissemble cross section]と、[Dispatch]を使用して、厚みがある箇所のみmeshを抜き出します。

これを解析することで、応力が大きい部分のみを残したトポロジー最適化を完了しました。
コンベンションセンターと似た形になっています。

メッシュを細かくしていくと、また不思議な形が浮かび上がります。
出てきた形に対して、どういった力の流れがあるのか考えてみるのも面白いですね。