Dipa改修プロジェクト 〜キッチンタイル〜
リノベーションデザインのキーワードとして、"新旧対比"があります。既存の古いものと新設した新しいものをバランスよく配置することでお互いを引き立たせるということです。
今回はその"新旧対比"の一つとして、既存の柱周りの腰壁に新しく上品なタイルを施工していきます。
それでは、タイルの施工法の解説をしていきます!
今回参考にしたサイトはこちら
・【タイル工事】タイルの貼り方編♪ How to put a tile
使用する道具
シーラーの塗布
-シーラー
-ローラー(刷毛でも)
-ローラーの入るバケツ
接着剤の塗り付け
-接着剤
-クシこて
-こて板
タイル取り付け
-タイル
-パッキン
タイル切断
-曲尺
-マッキー
-ディスクグラインダー
-クリップなどのタイルを抑える固定器具
行程1 養生
接着剤の厚み3mm+タイルの厚み7mm=10mmのチリを残して、マスキングテープとラスカを使って養生します。(参考note:養生)
接着剤が下に落ちてしまうことがあるので、床もしっかり養生しておきます。
行程2 墨出し
タイルを貼る面の中央部に墨出ししておきます。
タイルが上下でずれるのを防ぐことができます。
また、中央部から始めることで両端の余を揃えることができます。
・今回は上にカウンターがあるので下から施工しました。きちっと揃って欲しい辺がある場合はそこから施工を始めると綺麗に仕上がります。
・全体が均一に見える場合は、上下左右の中央に縦横線をひき、中心から施工します。
行程2 シーラーの塗布
合板と接着剤がしっかりとくっつくように、シーラーを塗布します。
ローラーなど用いてムラのないように施工しましょう。
・乾燥時間はシーラーの種類によって異なります。
・屋内の場合、屋内用と書かれたシーラーを用いてください。
・油性より水性の方が道具の後処理が楽です。
行程3 接着剤の塗り付け
こて板(板の端材でも)に接着剤を出し、クシこてで塗り付けていきます(参考:左官のしかた)
クシこての波波の部分で山形に跡をつけ、タイルがつきやすいようにしておきます
・接着剤の取り付けられる材料を確認してください。(内部であればモルタル用などでも木部に取りつきます。)
・接着剤が手につくと、シーラーで手を洗うことになってしまうので、ビニール手袋などを使用すると良いです。
・綺麗に仕上げる必要はありません。接着剤が柔らかいうちに手早く施工してください。
行程4 タイル取り付け
いよいよタイルを取り付けていきます。
墨出ししたラインからタイルを取りつけていきます。
隣のタイルとの間に、目地の幅と同じ厚みのパッキンを挟み施工していきます。
・タイルの大きさは均一ではないので、パッキンで取り付けたあと少し修正してください。
・タイルを押し付けながら貼り付けることで、接着剤と密着し剥がれにくくなります。
・タイルや手に接着剤が付いた場合、すぐに拭き取ってください。固まると悲しくなります。
行程4 半端の加工
タイルと施工面の寸法が合わない場合、端のタイルを切断して調整していきます。
曲尺を使って、切断する部分にサインペンで墨出しします。
目地の分も考えて墨出ししてくださいね。
墨出ししたタイルをきっちりと固定するため、画像のような治具を使いました。ビスで締め付け、タイルを固定できます。
もちろん、クリップなどで固定しても大丈夫です
タイルを固定できたら、ディスクグラインダーを用いて切断していきます。グラインダーはホームセンターでお借りし、ディスクはタイル用のものを購入しました。
・タイルの固定が甘いと切断面が曲がります。
・グラインダーを使用する際は、軍手を外して、絶対に防護メガネを着用してください。
・タイルを切断するときは、表面を薄く削ってから切断すると綺麗に仕上がります。
・タイルカッターも使ってみましたが、うまくいきませんでした。レビューを確認して使えるものを選んでください。
行程5 目地
完成
タイルが施工されたことでだいぶみせ感が出てきましたね。
設計時の目的だった"新旧対比"もうまく作用して、リノベらしい独特な雰囲気を醸し出せました
次回はキッチンの中の壁を塗っていきます!