一級建築士ストレート合格勉強法(学科編)

前置き

大学院卒業後、組織設計事務所にて勤務しながら、一年目に一級建築士試験の学科と製図を通年で合格しました。
学科試験は試験前年の11月からSの動画配信コース(法規のみ対面)に通学。
製図試験もSに通学しました。

私自身、いろいろな方の勉強方法を参考に進めていったので、誰かのお役に立てればと思い、効果があった学習法を記録いたします。

学科試験の勉強方法

Sに11月から通って学習を行いました。Sには対面授業とweb動画配信のプランがあります。私はweb動画配信プランを選択しました。
webは倍速再生ができたり、電車内で見れることから時間の制約がなく、学習が進めやすいメリットがあります。(対面だと、どうしてもさぼったり寝てしまう確信があったので...)
得意科目は電車でみるだけ、苦手科目は家でテキストを開いてやる等、メリハリをつけて学習を行っていました。
また、動画配信プランでも、何回かは対面授業に参加できます。法規のみ質問したいことが多かったので対面としていました。

動画学習以外の項目は以下です。詳しい内容は後述いたします。
・スマホアプリでの学習を完璧に
・Sのプレテストを穴埋め
・計画の事例はYouTube学習
・法規は法令集の書き込み

スマホアプリでの学習を完璧に

私が使用していたのは以下のアプリです。
過去問が収録されており、〇×問題で間違えたものだけ抽出して取り組めます。トレトレよりも効率よく作業が進められるので、通勤の時間にひたすらこなしました。

1.〇×問題に取り組む
このアプリには過去問が収録されており、〇×の一問一答が行えます。
間違えた問題にチェックがつくので、項目ごとに行ってください。
勘で当たってしまった問題は自分でチェックを加えてください。

2.すぐに間違えた問題を繰り返す。
チェックありの問題のみを再度取り組みます。
その際、チェックが外れてしまわないように、ホーム画面>設定変更>正解した問題のチェックを外す をOFFにしてください。

3.翌日に再度取り組む
翌日に、チェックがついた問題のみを再度取り組みます。
この際は、正解した問題のチェックを外すをONにして、チェックがついた問題を減らしていきます。
ここでも間違えてしまった問題は、また翌日にも取り組む...というように繰り返し行い、チェックがなくなるまで行ってください。

4.オリジナルの穴埋め学習
ここまで取り組んだら、2周目に取り組みつつ、苦手項目の強化に取り組みます。
間違えた問題のスクショをとり、マーカーで覚えたい単語を塗りつぶし→カラーフィルタで隠す。という流れです。方法は別のnoteで解説しています。
各科目のアルバムを作成すると作業しやすいです。覚えにくい問題はお気に入り登録すると手軽に繰り返し学習ができます。

Sのプレテストを穴埋め

Sで配られるプリントをスキャンし、上記の赤シート学習法を用いて学習しました。
使用するプリントは、プレテストのみで十分かと思います。

計画の事例はYouTube学習

計画の事例は果てしないので、絞ってYouTubeやnoteを使って学習しました。お世話になったコンテンツを挙げます。

現代建築:note「建築士じゅんさん」
項目ごとにまとまっていて、充実した内容です。
前述の赤シート学習法を用いて繰り返し学習しました。

日本建築史:YouTube「ストーリーで覚える日本建築史」
文字通り、ストーリー解説のため覚えやすいです。直前に1,2回見れば頭に入ります。逆に言えばその程度で、完全に覚え切る必要はありません。

西洋建築史:YouTube「どらみさんの西洋建築史」
系統分類や時系列に合わせて解説してくれているのでわかりやすいです。
覚えきれないものは、語呂合わせを検索して無理くり覚えてみてください。

法規は法令集の理解と書き込み

法規の学習は、苦手意識がある方も多いと思います。
しかし、出題はパターン化されているため、法令集にきちんと書き込んでしまえばただの作業です。
ただし、書き込みには制約があるのでご注意を

まずは、法令集の構成についてです。
前半:基準法の概要
後半:基準法の詳細(具体的な面積など)
最後:関係法令(都市計画や、宅建など、基準法にないもの)
概要と詳細は対応しているため、概要の該当ページを開く→詳細ページに飛ぶ の順序で問題を解き進めます。
(なにを当たり前なことをと思われるかもしれませんが、ただ問題をとき続けているだけだと意外とわからないものです。解説にも、詳細ページの番号だけ記載されていることが多く、構成が頭に入ってきません。私自身5月頃までよく分からず進めてました...)

該当ページを開くのに重要なのが、インデックスです。
購入時につけるインデックスに加えて、開くのに時間がかかった箇所はどんどん追加していきましょう。
場所を覚えてしまったら整理できるように、貼って剥せるインデックスがオススメです。
たくさん貼れるように小さいものを選んでください。

最後に、書き込みです。概要ページから飛ぶページや章立てと見出しをガンガン書き込みましょう。

枠囲い、●▲■といった記号もOKです。
試験元が出している書き込みの制限です。ご参照ください。
飛び先の見出しは記入できるので、それだけで答えがわかることもあります。
小狡い話ですが、概要編の内容が、詳細編で300㎡と解説される場合、概要編にアンダーラインを3重で引いたり
凡例は書かずに、赤:耐火建築物 緑:準耐火建築物 青:防火建築物。といったようにマイルールを作って分類するのも有効です。
規則の中で、工夫して暗記量を減らしましょう。

以下に試験元の規定を載せます。必ず最初に確認してください。

書き込みやインデックスの作業を行うタイミングは、問題を解いた後です。
最初はどう書き込んでいいかわからないかと思いますので、アンダーライン程度で書き込みはせず、学習後2ヶ月くらいで法令集になれてきてから書き込んだ方がいいかもです。
1例として、私の書き込みルールを以下に羅列しておきます。
(準備中)

まとめ

以上が学科試験の学習法です。
長々と話しましたが、以下の二つさえきちんと出来れば合格できる試験です。
・法規は法令集の作り込み
・法規以外はスマホアプリを完璧に
勉強中不安になることも多いと思います。勉強仲間を多く作って取り組んでください!

最後に元も子もないことを言いますが、四択問題で問題数も少ないので最終的には運です。勉強に終わりは無いので人事を尽くして天命を待つ気持ちで、やることを絞って淡々とやり続けてください...!