20年後もフリーランスのデザイナーでいられるか?問題を考える
世にAdobe VS Canva論争というのがあり、Adobeじゃないとデザインはできないとか、Canvaでもクライアントが満足すれば十分だとか、諸説が錯綜していて、僕自身はあんまり興味がなかったのだが、これがきっかけでCanvaというプロダクトに興味を持った。
例えば医療・福祉の分野で時間のない看護師さんが病院の壁に掲出する勉強会のチラシ作ったり、教育の現場で授業自体をCanvaを活用して行ったり、NPOでリソースを割けない広報担当者が資料作りに使ったり、用途を絞ると色々面白いことはありそうだなあと思っていたのだ。しかし、Canvaの正体はそんな生易しいものではなかった。。。
これ「クリエイティブの内製化」のプロダクト、なんだなあと。これまでもデザイナーのインハウスへの振り戻しがあるなあとは思っていたけど、営業とか、マーケティングとか、人事とか、広報とか、さまざまな部署でデザイナーへの外注をやめて、Canvaで自分たちで完結してしまおう、という。おお、それはおそろしいことですね、ってなった。仕事減る。
僕、一介のフリーランスなので、あんまり業界全体のこととか考える機会がないのだが、せっかくの機会だし、ちょっとここらで整理してみたのだが。
近年、デザイナーのインハウス化が大分進んだ
クリエイティブの内製化は部署レベルでも進むだろう
AIや自動化はデザイナーの仕事を減らすだろう
企業の外部へのアウトソースは今後ますます減るだろう
にもかかわらず、フリーランスもデザイナーも増え続けている
どーん、結構きちい感じがしますね。仕事が減っていくところに人が群がってるかのように読める。DXというレベルでCanvaみたいなものを導入して、スケールメリットやコストメリットがあるのは一部の大企業・大組織かなあという気もしなくはないが、部署単位だと、僕も大企業の仕事いただいくこともあるし、いずれ中小企業にも降りて来るトレンドのような気がする。
あと、20年ほど、フリーランスのデザイナーをやっていこうと思っているのだけれど、改めて、一筋縄では行かなそうだなあ、となっている。基本的には淡々と自分の仕事を積み重ねていくしかないとは思うのだけれど、時代の変遷、時流の変化には敏感になっておきたいよね、という。
それでも外に(僕に)お願いしたい、という仕事を作っていかないとね。頑張ろう、頑張ろう。