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統合失調症患者の平均寿命を伸ばす

人生のミッションとかあるだろうか。例えば、僕の知人で自分のミッションは「自殺者を減らすことだ」という人がいた。僕は社会的養護の子どもたちの支援をするNPOを手伝っていて、「社会で子育てをする」みたいなことは団体と共有してるミッションだとは思ってる一方、個人で抱えているミッションみたいなものは特になかった。

ご存じだろうか。統合失調症患者の平均寿命は、統計的に20%ほど短いそうだ。統計と言っても諸説ありそうだが、おしなべて平均寿命は61歳とか(「統合失調症 平均寿命」で検索すると色々出て来る )。。。亡くなる理由も様々だ。しかし、狭義に統合失調症を直接的に死に働きかけない病気であるとした時に、統合失調症患者の平均寿命が一般の方々のそれに比べて大きな隔たりがあること自体、社会問題なんじゃないのかなという気がした。

という時に統合失調症患者の平均寿命を伸ばす、ということはミッションになり得るなと思ったのだ。

どうやってそれを成し得るか。僕にあっては至って単純で、僕が長生きすれば良い、ということがまずある。22歳の時に統合失調症を発症し、38歳の時に再発があり、人生で2回入院治療のお世話になっている。通院治療は今も続いている。20年選手を越えた。

とは言え、平均寿命61歳とすると、国民年金はおろか、積み立てている個人年金も受給できないじゃないか。。。それはつまらないよね、ってなるよね。

いやあ、長生きした方が良いんだよ、僕は。こんなところに当事者性の発揮可能性があるとは思っていなかったのだが、僕が統合失調症患者である以上、僕が平均寿命を越えて長生きすれば、その分、微々たるものではあるけれど、統計的に日本の統合失調症患者の平均寿命は伸びるわけだよな。これは立派に社会問題解決(ないし解消)に向けてのアプローチと言えよう。

20%も低いって、当事者としては悔しさもあるじゃん。挽回したいじゃん。見返したいとは言わずとも、ちょっとギャフンとさせたいじゃん。人生100年時代とか言ってる脇で、統合失調症患者の平均寿命は低いですよねって、さほど話題になってないよね。という時に「統合失調症患者の平均寿命を伸ばす」というミッションはありだと思ったのである。

まずは自分のことから。長生きするぞ!

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