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【連載】小杉湯原宿ではたらく vol.1 先の読めなさにワクワク。銭湯が生まれる瞬間に立ち会いたい_こんちゃん

小杉湯原宿ではたらくひとたちの「らしさ」をあきらかにしたい

「原宿に街の銭湯をつくる」

2024年、高円寺の老舗銭湯である小杉湯が、神宮前交差点という原宿のどまんなかに2店舗目となる銭湯を開業した。

空前のサウナブームの中であえてサウナをつくらなかったり、お客様の殺到する開業直後は地元住人限定の入場制限を設けたり(※現在は制限なし)、街に、そしてそこに住まう人々に、どっしり根ざした銭湯をつくるため、自分たちなりに考えて、信念を貫いている様は本当にすごい。

原宿の街に銭湯ができるのは実に22年ぶりらしい。だから誰も、原宿の街銭湯の成功の定義なんて知らないし、そこではたらくってどういうことかわからない。

この連載では、小杉湯原宿で楽しくはたらき、活躍しているみんなに話を聞くことで、小杉湯原宿のひとたちの「らしさ」ってなんだろう、と考えてみたい。

この記事を読んでピンとくる部分があれば、もしかしたらあなたにも共通する「らしさ」があるのかもしれない。その時は、ぜひ気軽に小杉湯原宿ではたらくことも検討してみてほしいです。

聞き手・書き手:阿久澤栄里子
スタートアップでHR・PRをやっているひと


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「原宿でサウナなしの銭湯」
先の読めなさがおもしろそうだった

ーこんちゃん、よろしくお願いします!まずは簡単に自己紹介をお願いします。

今26歳で、朝から昼過ぎまでは小杉湯原宿で番頭・番台をやっていて、夜は週に一度、スパイスカレー屋でキッチンの仕事をしています。

ーこんちゃんは小杉湯原宿のオープニングスタッフの募集に応募してくれたとか。応募の理由を聞いてもいいですか?

大学時代は部活終わりに仲間と銭湯に行くことが多く、そこから銭湯巡りが趣味になりました。高円寺の小杉湯にも何度か行ったことがあり、インスタもフォローしていたら、ストーリーで「原宿に新しく銭湯つくります」「サウナなしです」と書いてあるのを見かけて。

自分はサウナが好きでサウナ目当てで銭湯に行くことも多かったので、「このサウナブームになんで?」と衝撃を受け...なんていうか、先の読めない感じがおもしろそうだと思いました。

オープニングスタッフというところにも魅力を感じました。銭湯が生まれる場面に立ち会ったことないから、自分の目で見てみたいなって。

ー先の読めなさに不安はなかったですか?銭湯ではたらくことも初めてだと思うし...

応募自体は迷ったりせずにすぐした気がします。大学時代から興味があることはまずやってみるタイプで、映画館やカフェ、スパイスカレー屋と、部活をやりながら週5でアルバイトしていました。で、アルバイトしまくっていたら留年しちゃったんですけど、そのときに「これを機にもうちょっと好きに生きてみようかな」と思って。当時は一般企業に内定をもらっていたんですが、就職活動をやめて、卒業後もスパイスカレー屋さんで働いていました。

だから、不安よりも興味があることに飛び込んでみたい、という気持ちのほうが強かったですね。応募してから「銭湯業って自分に合うのかな?」とちょっとだけ不安に思いましたけど、でも、そんな不安も働き始めてすぐになくなりました。なんなら、自分に向いてる!と思えたというか。


銭湯の仕事は自分にとって「いいところの寄せ集め」

ー体育会の部活動やりながら週5アルバイトって、バイタリティがすごい!もともとエネルギーが多いんだろうな...。銭湯業、向いているって思えたのはどんなところですか?

僕にとって、銭湯の仕事って「いいところの寄せ集め」って感じで。黙々と掃除するのも好きだし、常連さんと話すのも好きだし。

ー銭湯の番台って常連さんとのコミュニケーションが大切なイメージがあるけど、接客業の経験が生きていたりします?

確かに飲食のときと似ているかも。スパイスカレー屋は個人経営のお店でテーブルも5つぐらいのこじんまりした空間だったから、常連さんともよく話をしていました。でも、無理やり話しかけるようなことはしていなくて。例えば、飲食だとレジの瞬間とか、絶対一回はお客さんと目を見て話すタイミングがあるんで、そこから自然にコミュニケーションが生まれるんだと思います。銭湯だと、番台がそうですね。

ー逆に、銭湯「ならでは」を感じることはありますか?

やっぱり、銭湯は生活に密着している場所ですよね。いつもご夫婦でお風呂に入りにくる常連さんが、今日は男性ひとりだな、と思うと「ちょっと喧嘩中で...」とおっしゃっていて。少ししたらまた二人でいらっしゃったので「仲直りしたんだな」と思ったり。常連さんのプライベートな一面に触れる機会が多いですよね。

「みんなは何やりたい?」と聞いてくれる
自分で手を挙げることができる環境

ーすてきなエピソードですね〜。こんちゃんが特にやりがいを感じる瞬間はどんなときですか?

最近だと、お客さんからお金をもらって、チキンオーバーライスを振る舞う、という初めての試みをしたんですが、それですかね。

ー銭湯でチキンオーバーライス??

小杉湯原宿があるチカイチという空間に、サッポロビールスタンドがあって。ビールスタンドをもっと盛り上げるために飲食の間借り営業をやってみようということになったんです。グループラインでゆうすけさん(小杉湯3代目)が「やってみたい人〜?」と呼びかけていて、即座に手を挙げました。

そこから販売まで一週間ぐらいしかなかったので、仕込みをしたりポップを書いたり、急いで準備をしました。結構バタバタでしたが、おかげさまで当日は用意した分は全て完売。常連さんが買いに来てくれて改めてゆっくりお話ししたり、SNSを見てわざわざ食べに来てくれる人がいたり、嬉しかったです。

それまでの人生では自分主体でなにかをやることってほとんどなくて、誰かのサポート役に回ることが多かったんですが、自分で手を挙げてやってみたことがこうして盛り上がって、すごくやりがいを感じました。

ーサポート役に回ることが多かったこんちゃんが主体的に企画して、結果大成功したってすばらしいですね。

小杉湯原宿ってそういう場所なんです。

ミーティングでゆうすけさんやえりこさん(小杉湯原宿の責任者)が「みんなは何やりたい?」っていつも聞いてくれる。以前アパレルをやりたいって言っていたメンバーがいたんですが、企業さんを巻き込んで具体的に動きだしたこともありました。そういう姿を見ていて、自分も、と思えた部分はあると思います。

「やってから考える」マインドを大切に

ーまだまだいろんなことができる余地がある場所なんですね。そんな小杉湯原宿って、どんな人が向いていると思いますか?

なんでもとりあえずやってみる人ですかね。僕の場合、入社したその日にゆうすけさんから「30分後にイベント始まるからプロジェクター準備しておいて」と言われて。機材のこともわからないし30分後っていうのも急だし。

ー無茶ぶりですね(笑)

その無茶ぶりを気楽に流せるタイプが向いているんじゃないかなと。あとは「やってから考える」を小杉湯原宿は大切にしているかも。まずは動いてみて、そこから修正していくことが多いです。

ーこんちゃんは「ひょうひょうと大変な仕事もやってのける」とえりこさんが言っていました。

あー(笑)どうだろうな...。内心はバクバクだけど、不安を周りに伝染させないように、冷静でいようとは思っています!

小杉湯原宿は「なんでもあるおうち」

ーそんなこんちゃんにとって「小杉湯原宿」とは?

「なんでもあるおうち」...?難しいな。なんでもっていうのは、いろいろなイベントももちろんそうだし、飲食もできて、お風呂にも浸かれて、アートやデザインもあって...。そこに広い休憩所があって、休めて、おうちみたい。

自分にとってもそうだし、お客さんにとっても「なんでもあるおうち」だと思ってほしい。

ーこんちゃんにとっては、職場だけど、おうち感もある場所なんだ?

そうですね。退勤後もお風呂に入って、休憩して...。なんだかんだ退勤後も2時間ぐらい小杉湯にいますね(笑)お休みのメンバーも「家でお風呂沸かすの面倒だから来たよ〜」とお風呂に入りに来たりもします。

そう!小杉湯原宿で働くと、無料でお風呂に入れます。なんと、高円寺の小杉湯も無料です。これはいいですよね〜。

ー小杉湯原宿に向いている人について聞いてきましたが、逆に、こんな人は向いていないとかありますか?

うーん...向いていない、はないかなぁ... ?そうですね、うん。普通に生活している人なら誰でも大丈夫だと思います。というのも、ゆうすけさんもえりこさんも、長所を伸ばしてくれる人。何かができなくてもできることをやらせてくれる人なんで。

あと、最近寒くなって体調崩すメンバーが増えて「みんなそんなに無理しないで〜〜」と切に思うので、ほどよく抜くところは抜いて、なんだかんだ自分を優先できる人であってほしいです。僕もめちゃくちゃ気を抜いたりしてます!そうやって大学時代は授業中に居眠りして普通に単位落として留年したりしたんですけど...(笑)

ーしっかり者の印象が強いこんちゃんにそう言われると心強い!今日はインタビューありがとうございました。

編集後記

わたしのどんな質問にも、終始にこにこしながら、穏やかな口調で答えてくれたこんちゃん。その実、しれっと留年していたり、未経験なのに迷いなく小杉湯原宿のスタッフに応募したり、けっこう行動が大胆。「先の見えなさがおもしろそう」「まずはやってみる、が大切」など、肩肘張らずに未知なことを楽しめるマインドは、まさに小杉湯原宿らしさじゃないだろうか。こんちゃんのスパイスカレー、今度食べにいくね。


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ご質問は、以下のアドレスまでお気軽にどうぞ♨️
小杉湯原宿採用チーム宛
recruitment-kosugiyuharajuku@kosugiyu.co.jp

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