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上司の判断に納得できないとき

皆さんは、直属の上司の判断に納得ができないときにどうしますか?

上司の懸念材料を解決して再提案するのが一般的ではないかと思います。何度か粘って再提案し、了解してもらったことが私もあります。
自分の裁量でできる範囲でやってしまうということもあるでしょう。

別の方法として、私の場合は、その上の上司がどう判断するかを考えます。例えば、私が係長だとすれば、課長に反対された場合に、部長がどう判断するかです。

具体的な行動としては、直属の上司である課長に「この件を部長はご存知ですか?」「部長も同じお考えでしょうか?」
という質問をすることがあります。部長でなく、その件に利害関係がある関連課長を引き合いに出して、「この件を〇〇課長はご存知ですか?」と質問する場合もあります。
この問いをきっかけに、良い変化が生じる経験を私はしています。

こういった質問を上司にすることについて、何人かに意見を聞いてみたことがあります。

「それは普通に質問するよね。」とか「いいんじゃない?」
という意見がある一方で、
「上司の機嫌を損ねるのではないか。」
と心配する声もありました。そして、こういう質問をする人としない人ではっきり分かれる感触があります。もちろん、組織風土にもよるでしょうが、上司の顔色を伺い過ぎて、こういう質問をすることを選択肢から完全になくしている人も一定数いるように思いました。

これは、上司との関係性(信頼関係)と伝え方が大事なのだと思います。そもそも部長の耳に入れるほどの価値のない話では意味がありません。重要性について、認識が上司と一致する必要があるでしょう。また、
「なんでダメなんですか!?部長はこのこと知ってるんですか!?」
といったケンカ越しの伝え方の場合、失敗する可能性が高いでしょう。

あくまで、部長が違う考えをしている可能性があり、部長の耳に入ったときに、課長が気まずくなるのを心配して、冷静に伝えるという態度であれば、問題ないのではないかと私は思います。少なくとも、ここ数年間の私の経験では、上司の課長は、「部長にも聞いてみるよ」とか「部長の耳にも入れておくよ」といった対応をしてくれています。

ラインを飛び越えて、裏で部長とやり取りするといった方法もありますが、いずれ直属の上司である課長もこのことを知ることになる覚悟が必要であり、リスクがあります。それよりも、まずは正攻法で直属の上司とコミュニケーションを取ることを私はお勧めします。

ドラッカーは『経営者の条件』で、成果をあげるために「人の強みを生かす」ことを重要視しており、そのなかで「上司の強みをいかす」ことも書いています。

いろいろな上司がいるでしようし、いろいろな上司との関係性もあるので一概には言えないかもしれませんが、参考になる人に届けばと思いますし、自分自身への備忘録として記しておきます。

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