さまざまな場にファシリテーションの視点やスキルを
以前に父の「ケアプラン会議」に参加し、愕然とするほど理解できなかったことがありました。その詳細はこちらをご覧ください。
ケアプラン会議とは、ケアプランの情報共有や意見交換をする会議です。参加するのは、ケアマネジャーや利用者とその家族のほか、医師、看護師、理学療法士が加わる場合もあります。「サービス担当者会議」と呼ぶこともあるようです。介護対象である父も同席しました。
今回、半年が経過し、母と姉と私の3人で、父のケアプラン会議へ再び参加しました。半年前のリベンジです。会議の進行役である介護支援専門員の方に、会議が始まる前に、前回の反省を踏まえて、「会議の冒頭で、会議の趣旨や流れ、終了時間などの概要を話してほしい。」と要望しました。
進行役の方の説明で理解できない点について、私たちは、その場でその都度、割り込んで質問して食らいついていきました。
「会議の名称を教えていただけますか?」
「終了予定時刻は○時○分くらいということですか?」
「そのうちの説明は何分くらいですか?」
「私たちの質問時間はどれくらいありますか?」
「多少時間をオーバーしても大丈夫ということですか?」
「配布資料の説明をしていただけますか?」
「今のご説明は資料に書いてあることですか?」
「この③(配布資料に箇条書きになっていたもの)のうち、父ができていることは何ですか?」
「グループ活動は具体的にどんなことをしていますか?」
「父の一日の流れを教えていただけますか?」
などなど。
最終的に、面会のときに父を外に連れて行って良いことを確認でき、リフターを使って父が車椅子からベッドに移るところを見学させてもらうこともできました。
私たちが帰るときに、進行役をしていた介護支援専門員の方が「ご家族が質問して、希望を言ってくれて良かったです。」と言ってくれました。それは建前ではなく、本当にできる限り私たちに貢献したいと思ってくださっているのだと思います。ただし、今までやっていた方法に疑問を持たないでいると、情報格差に気づかないし、会議の進行方法をファシリテーション的な視点から見直すこともできないのだと思います。
私たちが質問したことを振り返って、ファシリテーターを務めるときには、最低限、説明しなければならないことが浮かび上がってきた気がします。
こういった場を含めて、ファシリテーションの視点やスキルが広まると、会議の主催者と参加者の双方がお互いに満足度が高まる場はきっと多いと思います。これからもファシリテーター的な視点や技術を広めていきたいと思います。