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身近なものに喩えて伝える

3年前の令和2年に、特別定額給付金10万円の給付が各自治体でありました。当時、「マイナポータルで電子申請ができる」と言いながらも、申請データをエクセル化して住民基本台帳データと突合するといったことができず、紙での出力が必要だったことから、「自動販売機と言いながら、機械のなかで人が一生懸命、小銭をもらって缶を出す操作をしている」と喩えた方がいて、的を射ていると思いました。

財政課にいたときに、財政コラムを書くのを担当して「予備費」を説明することがありました。予備費というのは、予定外の支出が必要なときのために確保している予算のことです。予備費は予備費としてそのまま使うのではなく、教育費とか民生費といった使用目的に姿を変えて使われます。そこで、予備費を「トランプのジョーカー」に喩えたことがありました。

「自動販売機」「トランプ」といった身近なものに喩えると伝わりやすいでしょう。

先日、小学3年生121名が私たちの事務所へ社会科見学にやってきました。私たちは、なるべく小学生たちの身近なものと結び付けて伝えるようにしました。「皆さんは今、何歳ですか?ここができたのは皆さんの生まれる4年くらい前です。」「この事務所の広さは皆さんの学校のプール4つ分くらいです。」「皆さんの学年は何人ですか?こちらで働いている職員の人数は、皆さんの学年の人数くらいです。」「1日に皆さんの学校の児童全員と同じくらいの人数の市民の方がいらっしゃいます。」
少しでも伝わっていたら良いのですが。

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