レンタルショーケース、1ヶ月目はいくら儲かれば成功?-EP.010-
初級編と書いてきたこのマガジンも今回で最終章。
つらつらと「こんな世の中だからこそ、副業としてレンタルショーケースオススメですよー」と力説してきましたが、
一番気になるのは「で、いくら儲かるの?」という所が知りたい部分ですよね。
引っ張ってきて今更言う言葉でもありませんが、
レンタルショーケースビジネスはハマりさえすれば「正直いくらにも化けます」
但し、これは全てが上手く行ったらの話で、リアリティに欠けてるので過剰に期待はしないでくださいねといった所。
現実的なお話をさせて頂くと、初月は「ケース代が稼げるか稼げないかがやっと、下手すると売上ゼロ」というのがリアルです。
「なんだよ、じゃあ副業にならないじゃん」と思うかもしれませんが、
これはあくまでも「何も知らない状態から始めた場合」の話であって、
EP.009まで読み進めて頂いた皆様はもう無知じゃないですよね?という所を僕はあえて説きたいなと思います。
そして、人によって得たい収益は違ってくるので、実際答えは一つではないです。
そこで、複数のショーケースオーナーさんから聞いた話を含めて
「契約1ヶ月目の売上着地目標と、リアルな実績と展望プラン、3パターン」を最後にご紹介。
・プランA:まずは着実に地盤作りから-売上目標→ケース家賃(オススメ)-
これは、僕が初めて秋葉原のケース契約させて頂いた際に仲良くしてもらったショーケースオーナーさんから言われた言葉ですが、
「大抵の人はここに出せば売れると期待して来るけど、甘くないのを痛感して1ヶ月で辞めてしまう。
甘くないのは間違いないから、まずは売上と利益気にせず、ケース家賃を稼ぐ事だけ考えた方が良いよ」
という言葉。
自分もそんな話聞きつつも、別のエリアで実績出してた事もあり「ナメてかかってた」訳で、、
無事、初週と2週目は気分の悪い日々を過ごしたのは今となっては懐かしい思い出。
店舗と、ましてや契約位置によって何が反応良くて悪いかは全く違いますので、初月は「たくさん稼ごう」という頭は捨てて、たくさんのトライアンドエラーに時間を注ぎましょう。
仮にケース代が5,000円として、
1週目のトライで2,000円の売上。
2週目で3,000円の売上。
3週目でノーセールス。
4週目で2000円の売上。
トータル7,000円から、仮に手数料が20%だとすると-1,400円=5,600円
ケース家賃(5,000円)-売上金(5,600円)=+600円
利益はそんなないとしても、来月もその売上で契約継続出来るわけですから、十分誇れる事です。
そしてもう一つ言われたのが
「2ヶ月目は、先月見極めた売れ筋を自分なりにまとめて、そのジャンルを伸ばしなさい」という言葉。
1ヶ月目で4パターン試して、反応が高かったアイテムが、おおよその売れるジャンルと仮定して、2ヶ月目はその作品の中で売れ筋を探す。。
一見遠回りに見えますが、どんな商売も経験と感覚なくして出来るほど甘くはないので、こういう過程は素直に楽しんで、焦らずに「まずケース代」だけを稼ぐ頭で運用してみましょう。
・プランB:勝ち確作品の大胆1点賭け-売上目標→ケース家賃×2倍-
以前、EP.004で売れ筋作品を紹介させてもらったかと思いますが、店舗内のショーケースを見れば「おおよその売れ筋作品」はだいたい把握出来ます。
大手等は特にそうなのですが、一番売れる時期は「作品と扱う商品さえ間違えなければ、適当な値段でも売れる」というぐらいアメリカンドリームな業界。
手っ取り早く儲かるか儲からないのかを判断したい場合は「勝ち確作品のグッズを、周辺相場にして置いてみる」のがオススメ。
これはあくまで自分の理論なのですが、
「1ヶ月の売上が家賃×2倍になるケースは、相性と位置の良いケース」と思ってます。
但し、あくまでもこのやり方は大手の一等地高家賃ケースのやり方。
そしてある種のギャンブルを伴うので、これで売れる人は運の良い人かセンスがある人だけなので正直非推奨です。。
とはいいつつも、自分のような複数持ちケースオーナーは、増設したケースが「アタリなのかハズレなのか」を判断したい時はこの手法で結論を出して「契約延長か終了か」を判断してたりするので、指標を測る一つのやり方として捉えておいてください。
初心者には非推奨といいつつも、手っ取り早く解決したい人にはオススメのやり方です。
・プランC:売上金で地道にケースを増やしたい-売上目標→ケース家賃+契約したい契約家賃-
この業界は仕入れ値ゼロ円から始められる人もいますし、いずれ得られる安定収益の為に先行投資して仕入れる人もいます。
先述の通り、ケースを増やせばその分売上は増えますが、その分ケース家賃はかかります。
じゃあ、仕入れ値0円のものを使って、売上金だけで他のケースを契約したい。
といったらどうすればいいか。
プランAの応用になりますが、「利益度外視で、まずは売上高を作ればいい」という事。
プランAの場合は、環境に適応する事に重きをおいて書きましたが、こちらは真逆で、「今は損でもまずは売上金を作る事に専念」する為に、相場の下かいくぐって「お買い得な価格帯」でひたすら数を売る作戦がオススメ。
仮に5,000円のケースを契約して、相場無視の全て1,000円で販売し、1日1個毎日必ず売れたとすれば、1ヶ月約30,000円。
手数料20%と仮定して得られる収益は24,000円
ケース家賃(5,000円)-売上金(24,000円)=+19,000円
同じ家賃のケースもう一つ契約したとしても、手元に残るのは14,000円な訳ですから、この金額が手元にあれば仕入れにも回せるようになりますよね。
あとはちょっとずつ嗅覚を洗練させて売れ筋を仕入れてケースを増やしていく。。といった流れ。
但し、家に眠っていた仕入れ値0円の物が、売れる物である事が大前提。
ある程度売れ筋に準ずる物であるものがベストなのは忘れないでください。
・まとめ-こんな世の中だからこそ、自分で稼げる力を-
ここまでレンタルショーケースの契約から売り方までのお話にお付き合い頂きありがとうございました。
自分がゆとり世代だからというのもありますが、ネットが普及して「個人の活動が注目される」今、自分を守ってくれるかもわからない会社に人生懸けて運命全て託すってめちゃめちゃ怖くないですか?
就職した会社が、ことごとく「やれ不景気だ」「やれ最近の若い奴らは」しか並べない負けムードな空気が僕は嫌で、「なら1人で稼げる事やるか」と思い、
その頃からヤフオクやメルカリ等のオークションやフリマアプリでいらない物を売る事から始めて、気付いたら「自分で仕入れた物でプラスを出してみたい」に変わり、そして今ではケースとはいえ、秋葉原や中野にレンタルショーケースとして"実店舗"を持つことが出来た訳で。
仮に今の会社が潰れるor辞めるとなったとしても、別の柱で一定の収入が入るシステムあるという安心感はとてつもないです。
取り急ぎもっとポピュラーな文化にすべくブログで綴ってみましたが、これがきっかけでケース契約したい人や、単純に書いに行きたいユーザーが増えたらいいなーといった所です。
今は、「やれコロナだ」「やれ外出制限だ」といった流れで、逆境中の逆境は否めないですけど、これはこれで攻略難度が上がったと思いながら楽しむようにはしています。
いつ、この悪循環から脱出出来るかは分かりませんが、景気が回復して業界自体も更に活気付いて、
「レンタルショーケース経営だけで生活出来ます!」って人間が真顔でたくさん出てきても良い文化になれば良いなと切に願います。
取り急ぎ「レンタルショーケース講座(初級編)」はここまで。
タイミング見計らって「中級編」として、今度は更に深い所まで考える販売戦略等を、有料記事として検討してますので今しばらくお待ち下さいませ。