第二話:「何でも出来る」奴はバカを見るゾ!
はい、どーも。
売れないー、コロナがー、なんて言ってたくせに、「新しいショーケース」をまた一つ増やしてしまった。
“レンタルショーケースおじさん”こと、KOSSYです。
さてさて今回のお話は、副業だけでなく人生の教訓としても言えることなのですが「何でも屋」や「博識」は、結局の所「1を極めた者」には敵わないし、むしろ損する役回り多いですよねーというお話。
昨今の社会は「安い給料で、より有能な社員を雇用したい」という企業が増え (昔からですが)、そんな社会に伴い、我々側も内定に繋げようと1個でも多く「使い所のわからないスペシャルアビリティ」を身につけてはアピールをする事が大事と言われてますよね。
マージでやめとけ。
器用貧乏は結果として自分を苦しめるだけですよーと。
自分は本業のビジネスでこれをやってしまい、20代の一番伸び代がある時間を無駄にしました。
若さ故の過ちと言ってしまえば簡単なんでしょうが、会社に従順になればなるほど「これを覚えたら更に評価してくれるかな?」という期待を持つんですよね。
で、「KOSSY君、これ出来たならこれも出来そう?」「これ立ち上げられたなら、次こっちのプロジェクト進めてみようよ」てな感じで、自分の本心とは裏原に横に広がる横に広がる。
おかげさまでその分使えるアビリティは増えたとは思うのですが、じゃあその覚えたアビリティと引き換えに、「結果として給料いくらあがった?」と聞かれると、悲しいくらい変化がない事。
そんな真実に気付いた時には転職を決意。
正直こればっかりはどっちも悪かったんです。
今の日本の給料概念だと、企業側は「頑張った結果に応じて評価」の事後評価が基本、そんなもんなんでサラリーマンはせっせと新しい技を勉強する者もいれば、媚を売ったり忖度ちょいちょいで出来る人間装ってみたり。
この事後評価のせいで、既に所持しているアビリティに対して企業は付加対価を払わない。
「このプロジェクト進めたいんだけどー。ん?だって元々こういうの出来る人なんでしょ?」が当たり前。
要は会社で未使用だったアビリティに対して追加課金は一切してくれない。
「このプロジェクト終わったら、このスキルと結果で評価してくれるんだろうな」と思ったら大間違い。
だいたい、次も同じ給料でプラスオンのプロジェクトに使い回されて終わり。
そりゃ若者の離職率高くなって当たり前ですわーと。
といった感じで、今では覚えたアビリティをそれぞれ最低出力で使いこなしつつ、自分のアビリティが1個でも会社にバレないようにしながらやり過ごすのが最近の私。
膨大な時間とお金を無駄にした今だからこそわかるのですが、これからの時代は1点特化なスタイルがビジネスでもプライベートでも台頭する時代なのかなと読んでいます。
それは昨今の副業シーンでも言える事で。。
僕が記事にしているレンタルショーケース業界でもその兆候は見られます。
「これ売れるからー」「あれ売れてるーと聞いて」と言った感じで、「そのアイテム(作品)を対して知らないのに、勢いで仕入れた人」は大抵失敗して売り逃します。
「隣町で砂金いっぱい取れるらしいぞー」と聞いた人間が、その町行って簡単に砂金取れますか?って事なんですよ。
ずっとその町で、淡々とコンスタントに砂金見つけてる人にはかないませんよと。
ショーケースオーナーさんでも「ワンピース」だけしか仕入れない人もいたり、「ワンピースのこのシリーズしか集めない」といった人もいるくらいで、そういう人はどんな状況下でも一定のアベレージを叩いています。
仕事もそうで、「自分はこれが得意です。なのでこのジャンルならこれぐらい伸ばせます。」ぐらいのプロフェッショナルさを貫いた方が、今の時代は独自性も出ますし、そういう人間が1人でも増えれば「この案件の為に、プロフェッショナルを1人雇おう」といった感じの意識改革もされてくんじゃないのかなと思います。
そんなん言い出したら「全部良い成績取らなきゃ良い大学行けねえよ」な空気出す日本の教育システムからどうにかしろよ。とまで言ってしまいたくもなりますが。。
20代後半になって、友達が急に仕事辞めて突拍子もない事始めたり、急に海外行って自分探しする理由は、たいていコレ。
取り返しのつかなくなる年齢になる前に、何かしら1個くらいは得意な事伸ばしましょ。