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やっぱりカニが好き

前回の記事が好きすぎて何度も読み返しては涙ぐんでいるんですが、また皆さんからのコメントもグッとくるものがあって、多分あと半年くらいは読み続けると思います。

こんにちは、noteナルシストことコッシーです。


今日の記事は去年書こうと思っていて完全に忘れてい…ゴホンゴホン、忙しくてなかなか書ききれなかった記事を書きます。少し前のお話になりますがお付き合いいだけると幸いです。


さて、ある入居者の希望を受けて一昨年の12月にうちの施設でカニ雑炊を出した話を覚えている方もおられると思います。

入居者の皆さんには大変好評で、そして僕もめちゃくちゃ美味しいと思ったので是非来年もやろうと思っていました。

しかし今年は昨年と違ってカニ雑炊を出すのかどうかを迷っていました。

それは、昨年はまだ入居されていなかったカニアレルギーを持つ方が入居されたからです。Gさんという男性の入居者でまだ60代のお若い方です。

カニに限らずアレルギーのある入居者にはその食べ物を出すことはしません。普段の食事であれば何か別のメニューを提供しています。

カニ雑炊の時もGさんだけ別メニューにすれば良い話なだけですが、そこに僕は違和感を覚えました。


日常の食事であればそれでも全然良いと思います。しかしカニ雑炊はうちの食事の中でも特別中の特別です。満を持して提供しています。その日は朝からうるさいくらいに僕は入居者に「今日はカニ雑炊だね!!」と恩着せがましく言いまくります(笑)

そしていざ実食の時には「美味しいねぇ」と満面の笑みになります。食べ終わった後はみんなで「美味しかったね!また食べましょう!」と余韻に浸ります。そんな特別な日なのです。その特別感に1人だけ蚊帳の外なのは寂し過ぎると思いました。


「1人のために他のみんなからカニ雑炊を取り上げるのか!」と憤る方もいるかもしれませんが、やはり僕は少数派の声を無視したくないし、楽しむなら全員で楽しんだ方が僕自身も絶対に楽しいと思います。

今回カニ雑炊は止めて、みんなで楽しめる何か別の献立にしようと決めました。幸い入居者たちには今年もカニ雑炊を出しますとはまだ言ってませんでした。

しかしひょんなことからGさんに昨年カニ雑炊が出たことを知られてしまいました。どうやら他の入居者から聞いたようです。Gさんは今年もカニ雑炊が出ると思っていたみたいで、「カニ雑炊の日は俺は別の物で良いからね」と気を使って言ってくれました。

ここでカニ雑炊を出さなかったら逆にGさんの好意を無駄にしてしまうと思ってGさんの言葉に甘えてやっぱりカニ雑炊を出すことにしました。


【高級】(ここ重要!)カニ缶を購入して、雑炊を出す日も決めてあとはその日を待つばかりです。

そんなある日のことでした。

Gさんが往診の際に血液検査をすることになりました。そこでダメ元でついでにアレルギー検査もしてもらうことにしました。やっぱりアレルギー反応が出てしまったら当初の通り別メニューを出せば良いだけだし、もし仮にアレルギー反応が出なければGさんにもカニ雑炊を出せます。

先生にも事情をお話し、そういうことならと特別にアレルギー検査をしてもらいました。結果は…やっぱり『陽性』でした。

ダメ元でしたがこの結果には落胆しました。しかし先生からの言葉に状況は一変しました。


「まぁ陽性は陽性でもクラス1(6段階中)だから、たくさん食べなければ大丈夫だよ」

Gさんは確かにカニアレルギーでした(正確には甲殻類)。しかしそのレベルはとても低くく多少であれば摂取しても問題ないとのことでした。

つまり、Gさんはカニ雑炊を食べられるということです!

これにはGさんも僕らも大喜びでした。

晴れて全員でめでたくカニ雑炊を食べることができましたー(^-^)


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見てくださいこの出来栄えを。美味しそうでしょ。


Gさんも他の入居者たちも全員本当に喜んでくれましたし、何よりめちゃくちゃ美味しかったのでまた来年もやりたいと思っています。#自分が食べたいだけ



っていうことが昨年末にありまして、良い話だったので記事にしようと思っていましたがすっかり忘れていました(笑)

今年も年末にカニ雑炊を出す予定です。また記事に書くのを忘れていたら「今年のカニ雑炊はどうなった?」と指摘してくださいね。


それではまた。

コッシー

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