【創作大賞感想】あなたは必ずこの結末を知りたくなる
kindle出版などもされて日頃から精力的に創作活動をされているひよこ初心者さん。
そんなひよこ初心者さんが書かれたこちらの作品を拝読させていただきました。
主人公の奈那が見る不気味な人形劇の夢を中心に展開されていくこの物語はファンタジー小説部門にエントリーされていますが、ホラー要素もミステリー要素も存分に含まれており、読者の探究心をくすぐる作品になっていると思います。
奈那が見る夢の真意とは、人形たちの不可思議な行動が意味するものは、和服のイケメンペラペラ野郎の正体、連続失踪事件の謎などなど……興味深い伏線が要所要所に散りばめられている全10話からなる本作ですが、そのほとんどの謎が解明されません!(えーーー!!!)
どういうこと?と思われた方、安心してください。このお話にはちゃんと続きがございます。それがこちらの作品です。
こちらの作品は【普通の高校生は人形劇の夢を見る】の続編となっており、第2章に位置づけられています。
第1章の主人公である前島奈那の親友の白谷未紀が主人公となる本作ですが、第1章のホラー要素とはテイストが異なり、未紀の心模様を中心に物語が進んでいくヒューマンドラマになっています。
未紀の両親の話や千石政成の過去、イケメンペラペラ野郎と御堂家との繋がりなどなど、第1章ではあまり語られなかった登場人物たちが抱える背景が第2章では描かれています。
そして第1章で散りばめられた伏線たちがこの第2章で次々と解明……されません!(えーーー!!!)
和服のペラペラ野郎の正体や西園寺家と御堂家との関係などなど……第2章でもその謎は解き明かされていません。
これはきっと第三章……いや第四章そして第五章と続くのだと思います。
伏線は全て回収されておりませんが、それぞれの物語はとても読み応えがあります。第1章では奈那が、そして第2章では未紀が、それぞれが抱えている過去と懸命に向き合っています。
主人公の葛藤や二人を取り巻く人達や環境を、時に不気味に時に熱くひよこ初心者さんが上手く表現されています。
この作品を読まれた方はきっとこう思うに違いありません。
続編まだ?
と。
僕も続編を心待ちにしている一人です。
ひよこ初心者さん、素晴らしい作品をありがとうございます。
僭越ながら僕は勝手にこのシリーズに名前をつけさせていただきました。
名付けて、『女子高生陰陽師シリーズ』です。
今後、自由にお使いいただいて構いません。
#いやダサい
#絶対使われないヤツ
とにかくです!作品の続きを首を長くして楽しみに待っています!!
#創作大賞感想
#ひよこ初心者さん
#女子高生陰陽師シリーズ