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あんなに楽しそうだったのに

なめられるだけしか能がないと思っていた氷砂糖ですが、実はいろんな使い道があることを知り、氷砂糖をバカにしたことを全力で謝りたいと思っています。

こんにちは、それでも人気は出ないだろうなと確信しているコッシーです。


さて、うちの施設では現在入居者さんの外出を制限しているため、日用品などの買い物を週に1回ほど代わりに買いに行っています。
その際に利用しているのが施設近くにあるドラッグストアです。そこのお店には日用品から食料品まで品揃えが豊富なため、入居者さんのリクエストにほぼ応えることができます。

先日も入居者さんの日用品などをそのドラッグストアに買いに行きました。
商品をカゴに入れてレジに並び、いざ僕の番になった時でした。
ふいに店員さんから話しかけられたのです。

「あのう、ちょっとよろしいでしょうか?」

え!?何!?僕は別に万引きなんてしていませんよ!とアタフタしましたが全然違う話でした。

「○○(うちの施設名)の方ですよね?」

なんとうちの施設名を言われるじゃありませんか。
その方は30代くらいのキレイな女性の方でしたが、僕は全く見覚えがありませんでした。
入居者のご家族や過去の見学者など自分の頭の中を隈なく検索しましたが思い当たる人はいません。

これはもしかしたら僕のファンなのかもしれない、くそ!サインの練習をしときゃ良かった!と思いましたが、当然ながら僕のファンなんかじゃありませんでした。


以前にも記事にしましたが、僕は施設の入居者を増やすために営業活動をしており、ケアマネさんの事業所を定期的に訪問しています。
施設のパンフレットなどを片手に「入居者を紹介してつかぁーさい!」と愛想笑いをしながらペコペコしています。
#言い方

その美人店員さんはどうやら僕が営業で伺ったある事業所で事務をされているとのことでした。
営業に来た僕のことを覚えていたみたいで、お店に来る度に声をかけようか迷っていたらしく、今回勇気を出して声をかけたというわけでした。

まぁ僕は介護界のオダジョー(もしくは池内博之)ですから、一目見ただけで印象に残るのは無理がないでしょう。やっぱりサインの練習をしておけば良かったです。ってすみません。嘘です。
おそらく僕がアイコンのようなモジャモジャ頭をしておりますので強く記憶に残ったのだと思われます。
#調子こきました

せっかく声をかけてくれましたが、残念ながら僕はその方のことを全く覚えていませんでした。
適当に話を合わせようかと一瞬思いましたが、それも失礼だと思ったので正直に「すみません。覚えていません」と伝えました。

するとその方は「いえいえ!私は事務所の奥の方で見ていただけで直接お会いしていないので当然です。でも声をかけてスッキリしました」と笑顔で言われました。
あまりに楽しそうにお話されるので僕も嬉しくなりました。


それからその店に行く度に何となく気になってその美女店員さんの姿を探しましたが、掛け持ちで働かれているせいかなかなかお見掛けすることがありませんでした。
#いやストーカーか
なんなら適当な用事を作って普段よりも多くその店に足を運びました。
#だからストーカーだって
足繁く通ったおかげで、つい先日美女店員さんの働く日に遭遇できたのです!
#はいストーカー確定です


でも働いているところに、わざわざ声をかけるのっていやらしいじゃないですか。
それこそ「何この人!ストーカーじゃん!店長ー!警察呼んでー!」となったら、このコッシーnoteもエンディングを迎えてしまうじゃないですか。
#noteだけじゃなく人生もエンディング

だからその方がレジに行くのを見計らっていました。レジなら話しかけても自然だと思いました。
#ベテランストーカーの思考

美女店員さんがレジに行きました。いきなり並ぶと不自然なので誰かがレジに行くのを待ってその後に続きました。
#キングオブストーカー

僕の番になったところで笑顔で「こんにちは!」と美人店員さんに声をかけました。あの素敵な笑顔で応えてくれる、そう信じていた僕でしたが現実は甘くありませんでした。

「え、あ、はい…」

美人店員さんの反応は僕の思っていたモノとは全く違いました。僕の声掛けに対して微妙な反応で目を合わすことすらしません。

あれ?もしかしたら僕って分かっていないのかもしれないと思い、もう一度トレードマークのモジャモジャ頭をアピールしつつ「どうもー」と頭を下げましたが、軽く会釈されるくらいで反応は驚くほど薄く、僕の事なんかお構いなしでひたすら商品をピッピッとバーコードに通しています。

「4,572円になります」

それはさっさと帰ってくれと言わんばかりの態度でした。
さすがの僕も空気を読んでこれ以上は声を掛けずに精算してすごすごと店を後にしました。


前回あんなに楽しそうにしていた美人店員さんの豹変ぶりに驚きを隠せませんでした。
「○○(うちの施設名)の方ですよね?」と声を掛けてくれた美人店員さん。
「初めて見た時から気になっていたんです」と言っていた美人店員さん。
#いや言ってない
「ずっとカッコいいなって思っていたんです」と目をキラキラさせていた美人店員さん。
#だから言ってないって
二人で笑い合った日々がまるでウソのようでした。
#日々ではない


そんな美人店員さんの態度に昔、バイトの後輩のさっちゃんにグイグイアプローチされていざ付き合ったら「思ってたのと違いました」と1週間でフラれた21歳の夏を思い出しました。
#抹消したかった過去

こんなに悲しい思いをさせるのなら最初から声を掛けて欲しくなかった!美人店員さんもさっちゃんも…
#さっちゃんは関係ないだろ

それ以来なんとなくその店に行きづらくなった僕は施設から少し離れたドラッグストアに足を運んでいます。
スタッフから「何で店替えたんですか?」と聞かれる度に胸がズキズキと痛む今日この頃です。
#完全に失恋


それではまた。

コッシー

#何の話やねん

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