【#しあわせポエム大賞2025】ごめんごめん
「ごめんごめん」
謝るのはいつも僕だった
「どうせ謝れば良いと思ってるんでしょ」
まるで僕の心の内を見透かしたように君は言う
焦った僕はまた「ごめんごめん」を重ねた
「ごめんごめん」
君の名字が僕と同じなっても
謝るのはいつも僕だった
「やっぱり謝れば良いと思ってるんでしょ」
呆れたように困った顔を浮かべて君は言う
夫婦ゲンカを終わらすように僕は「ごめんごめん」を繰り返した
「ごめんごめん」
同じ名字の家族が増えても
謝るのはいつも僕だった
「パパは謝れば良いと思ってるんでしょ」
腕の中で眠る赤ちゃんに伝えるように君は言う
赤ちゃんが起きないように僕は「ごめんごめん」と呟いた
「めっめっ」
ママに怒られると言葉を上手に話せなくても
謝るのはいつも君だった
「君も謝れば良いと思ってるでしょ」
優しい眼差しで君を見つめながらママは言う
まるで誰かさんのように君は「めっめっ」と必死に声を出した
どうやら僕らは似た者親子みたいだ
（393文字）
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こちらのコンテストに参加しております。
初めてポエムを書きましたが、大丈夫でしたでしょうか……
皆さんの応募作を読むのが楽しみです。
yuhiさん、素敵な企画をありがとうございました。