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夢への階段 ~平面じゃなく構造的に階段を作れば夢へ近づく~

大人になると、諦める癖がつくし、「良い」か「悪い」という2つの種類の定規でしか物事を見なくなる傾向にある。

そして成功した人の事を「あの人は特別」と、人に話して頑張らない自分を正当化したり、「これ以上は普通の人には無理だよ」とか、言いながら、勝手に入れない線を引き出す。

その人たちがどういう心理になっているのか、また、到達できた人は、どうしてそこまで到達できたかを整理していきたい。
僕は下記のような3種類の捉え方をしている人が多いと思っている。

1.線

2.壁

3.階段

立体の図を使いながら説明していきたいと思う。

1.【線】の人の認識構造

「出来る」か「出来ない」か。「良い」か「悪い」か。
日本で生きていると深い意味もなく肯定したり否定したりすることが多いので、物事は2種類だと平面的に捉える人が多くいる。

グレーの方にいる大勢の人は青い方にいる凄い人を見て、「私たちとは違う世界の人なんだ」と、勝手に思う傾向がある。
だから、青い方に踏み出そうともしない。「違う」と、理由もなく諦めてしまう。

宗教などでは、多くの人々をこの「越えられない線」を意識構造にすり替えて、人を利用して生産を行ってきた。

「ドラえもん」や「サザエさん」も、この構造を作るための装置になっているし、カツオが越えられない線を越えようとすると「馬鹿もん!」と言われる。

日本人の9割はこんな精神構造になっていると思っている。

2.【壁】の認識構造

線の構造を無理やり抜けて、高い所にたどり着こうとして、「私なら出来る!やってやる!」という気概を持っている人もたまに出てくる。
その人は線の平面構造を抜けて、青い方の立体構造に入ることが出来る。

青い世界に入ると、高さがわかるので、どうやら完全に不可能な事ではないように感じる。
しかし、どういう構造になっているかはわからないので、「壁」が出現する。

そして、内容は良くわからないけど、たどり着けた人がいるなら自分もたどり着けるはずだと思い、「壁を上りだす」が、やり方がロッククライミングという無理やりなやり方になる。

この方法で高みにたどり着ける人もいるんだけど、それはおそらく1000人に1人くらいの才能(身体能力)を持った人なので、やり方としてはおススメ出来ない。

これは世に言うレッドオーシャン状態で、同じ目標に無理やり上るんだけど、登り切れる人はほぼいないし、グレーの方にいる人から見たら、落ちて死んでいる状態ばかり見える。

ドラゴンボールの孫悟空のように考えずに立ち向かい続ける事も出来るが、よく死ぬからドラゴンボールが無いと多分無理だ。
ただ上るのではなく、見方を変えて裏の階段構造を理解する必要がある。

3.【階段】の認識構造

見方を変えて壁の裏側に回ると、辿り着くのが無理に見えていた所へのたどり着き方が階段構造になっている事に気づく。

こうなるとやっと登り方がわかる。
しかし、登るには物事を積み重ねる必要がある。しっかり土台を積み上げないと次の段は乗せられない。

土台を作るには、まずはこの土台が何かを考える必要がある。ピラミッドで言えば石だ。

人間の場合は、ここで知能を使う。

ここで出てくる石=抽象化された物なので、抽象化キューブという物を使って説明していく

人間は様々な事を抽象化して知能を作っている。

その中で、色々な事を掛け合わせて抽象化された何かを作っていく。
例えば「カメラ」なら、レンズが付いていて四角くてシャッターを押すと写真が撮れる物体だ。

そういう事を複雑に絡めて抽象化キューブを作って、それを積み重ねることで次の段階に上がっていく。
キューブになるくらいの抽象化は「人間」とか「宗教」とか「数学」とか「哲学」それくらい複雑な抽象化だ。

それを積み重ねると土台が出来て、階段が作って行けるようになる。

その積み重ねが、高い所にたどり着く道だし、最初から誰もが凄かったわけじゃなく、積み重ねるという事が大切なわけだ。

理解の違いによる争い

この【線】と【壁】と【階段】の理解がの差が、諍いを生んだり相手を鬱にする原因が多い事に最近気づいてきた。

【線】の理解で「いい」か「わるい」で理解した場合、相手から聞いた話を単純に受け入れる事が出来る。「先生が言ったから正しい」などだ。

しかし階段で理解しようとすると、抽象化した結果の積み重ねになるから、何故「先生が言ったから正しい」のか、検証が必要になり、簡単に判断できない。

そうすると【線】の人からしてみると「なんでそんな単純なこと理解できないんだろう?」と、思われ、変な人だなと思われる。

【階段】側からすると「理由がわからないと乗り越えらる高さかどうか判断できないから、”いい”か”わるい”かなんて判断できないのに、何故みんなは瞬時にわかるんだろう?」と、感じ、何故判断出来るのか理解が出来ず、わからなくなる。

この「わからない」が、生物的な感覚のバグを発生させる。

【線】側は「わからない」事が「わからない」から、バカにしたり非難したりするか、本筋とは違う解決方法を伝えようとする。
親や上司が【線】側で、子や部下が【階段】側だった時に悲劇が起きる事がある。

子供は「理由を知らないとわからない」のに、親が「理由はいいから、やればわかる」と思っている場合、この子は「何故、何回やってもわからないんだ。」という気持ちになり、ひどくやり方を間違える事が多い。
逆の状態も良くない事が多い。

【線】の理解で、納得している人に対して、「何故?」と、問いかける事で、相手のこれまでの人生のアイデンティティを壊してしまう可能性があるからだ。青側に入ったところで壁しか見えずに絶望するような事になるからだ。

この辺が原因で人が鬱になると思っている。

未来予測力と夢の先からの視点

しかしながら、この【線】と【壁】と【階段】の違いが、未来予測力と大きな繋がりがあると考えている。
高い方が当然見晴らしがいいから、遠くの方を予想する力も強い

だから、色々な見方をしながら、やるときはとにかくやって頑張る事で、夢へたどり着くことが出来ると思う。

大変だけど、方法を見つけて頑張れば、夢は大体の場合叶う。

階段を作りながら登り続けていくだけだ。


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