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はぐくみ・うまれ・そだつ No.113"2回目に会うのがこれなんて・・・"
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2日目の夜は、パパさんの友達が会いに来てくれた。そしてパパさんといっぱい話していってくれた。こんな風に話ができる人がいるのは本当に素晴らしいことだと思う。
みんなが帰り寝静まる頃、実家のメンバーが仕事を終えてこちらに到着。年末に会って以来。
昨年末、父の法事があった。コロナでほとんどのメンバーが生まれてから一度も会えていなかった六女ちゃんをやっとお披露目することができた。
「年末に初めて会って、2回目がこれって・・・寂しすぎるよ・・・。」
六女ちゃんの頭を撫でながら誰かが呟いた。
「みんな、遅いから今日は寝てね。」長男君が声をかけている。
そして、六女ちゃんの前には義弟さんがついてくれた。彼は昨年3月に実家に行ったときに小さい六女ちゃんに会っている。そのため思い入れも深かったみたい。
私はみんなに六女ちゃんを託し布団に潜り込んだ。
翌朝、目が覚めると母や妹がキッチンに立っていた。そして六女ちゃんが好きだった「おいなりさん」を300個作るらしい・・・。
そこに友人が食事を作りにやってきてくれた。私たちの体を心配してご飯隊として来てくれたみたい。
手際よく栄養満点の食事が作られていく。そこの家の子が四女ちゃんや五女ちゃんのお世話まで。
そして、この日もいろんな方が六女ちゃんに会いに来てくれた。
六女ちゃんの大好きなイチゴは・・・みんなに伝わっているのか・・・トータルで52パックも届いた。
来てくれたみんなと一緒に頬張った。イチゴの食べ放題に来たのかというくらいにイチゴの香りに囲まれた。
午後になり、家具職人さんが棺をもって来てくれた。自分で伐採し乾燥していた地元の木を使って作ってくれたらしい。釘を使わずに丁寧に作られた棺。
費用を手渡そうとすると・・・「これは六女ちゃんに僕たちからのプレゼントだからお金はいらない。今度、落ち着いたら宿に遊びに来て。」
パパさんは横で「ありがとう・・・。」と涙をこぼした。
もう、優しさしかない世界。
妹たちは六女ちゃんを可愛くして送り出そうと七五三の着物をもって来てくれた。着物をかけて彩りが増す。
夕方、カメラマンの友人が家族写真を撮ろうと準備をしてきてくれた。
そこにちょうど学校の先生たちが。先に先生たちに会ってもらう事になった。ちょうど2,3週間前に授業参観があってみんなにかわいがってもらったばかりだった。
校長先生は「まるで眠っているかのようで・・・今にも起きそうなのにねぇ・・・。」そう言いながら六女ちゃんのふくふくほっぺを撫でてくれた。他の先生方も「冷たいだけで今にも起きそうで・・・。ほっぺもムチムチのまんま。」そう話しながらみんなが六女ちゃんと触れ合ってくれた。
先生たちが帰り、そのあとみんなで撮影会。
「六女ちゃんとの最後の家族写真。笑顔でね。最高の笑顔を届けよう。」
全員が最高の笑顔で六女ちゃんと一緒に写真におさまることができました。
そして実家の家族も一緒に撮りました。
あたたかな時間が流れていきました。
夜、衣装替え。着物を着せて、メークもしっかりしてもらいました。
三男君は、思いっきり六女ちゃんを抱きしめました。大好きな大好きな六女ちゃん。兄弟の中でも一番、二番にかわいがって彼は明日、この体が消えてしまう事が辛すぎて・・・。最後のひと時を大切に大切に過ごすのでした。
翌朝、雨予報だったのに晴天。近所の方がお外で待っていてくれました。最後のお見送りです。
車に六女ちゃんの棺を乗せて出棺。
晴れ渡る空と共に湖の中にある火葬場へみんなで向かうのでした。
次につづく・・・
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