パパ育休と本質行動学
エッセンシャルマネジメントスクール(EMS)で学んだ本質行動学を育児休暇に活かしている2児(年中、0歳)のパパです。この記事が、パパ育休や家庭のしあわせマネジメントのお役に立てたら嬉しいです。
■マネジメントとは
EMSはマネジメントの定義を、『望ましい状態をなんとかして実現していくこと』とおいています。子育てのように複雑で100人100通りの方法があるようなことをマネジメントするにはうってつけの学問が本質行動学です。
方法は目的と状況によって変わります。だから状況が絶えず変わるのにHow to を学んでもうまくいきません。決まった方法や答えを求めるのではなく、目的と状況を把握して方法を考えるという当たり前のことを意識し行動できるかがマネジメントの大きな鍵だったりします。
■脱・犠牲に基づくマネジメント
子どもができるということは状況が大きく変わるということです。ところが、出産をしたママは産休・育休・育休明けと大きく状況が変わる中、パパは今まで通りの働きかたを続けることが多いです。パパとしては働きかたをかえたくても、そうできない状況から諦める場合もあると思います。これはママに大きな負担が発生するため、犠牲を感じやすくなります。
私は長男が生まれた際には、育休取得をしませんでした。我が社にパパ育休制度はなく、そもそも責任ある仕事を任されている中、育休を取得するという選択肢を私自身が考えていませんでした。せめて家にいる時間は妻を支えたいと、オムツ替え、粉ミルク等、夜泣き対応を意地でやっていました(長男はよく目が覚める子でした・・・)。本当に眠くてつらいけど、早めに出勤することも継続。これまで通り全力で仕事に打ち込みました。『仕事100%+育児30%=130%』といった感じで、30%の限界を超えた状態をずっと続けていました。
私は誰かに犠牲を強いたくはありません。しかし、自分を犠牲にして誰かを助けることには美学のようなものを持っていたと思います。EMSで学ぶことで、自分の犠牲に基づくマネジメントもいけないことだと気づくことができ、犠牲をマネジメントできるようになりました。人間は「やればやるほどよい」という考えに捕らわれがちですが、自分も含めて誰かが『犠牲を感じない範囲』であれば、やればやるほどよいのです。
■パートナーシップ
夫婦や職場の人間関係ついて悩まれている人がたくさんいますが、EMSでの学びを実践することで相手を理解できるようになります。構造構成学の観点から自分と相手のおちいっている構造(状況)を科学的に捉えることで感情的になりにくくなります。また、自然と自分に指を向けられる環境から、ちゃんとごめんなさいが言えるようになります。
人は関心のあるものに価値を感じるのですが、パートナーの関心に無関心なことをよく見かけます。当たり前ですが、相手の好きなものを大切にすることはとても大事です。子育て中だと落ち着いて話をする機会が減ってしまうので、必然的に(特に妻が)話ができる時間を日常に組み込むことが大切だと思います。共通関心を見つけることは夫婦円満の秘訣だと思います。かわいいカフェが好きな妻・甘いものが好きな私の共通関心から、我が家は長男が幼稚園に行っている間にカフェ巡りをすることを夫婦の楽しみにしています。次男(赤ちゃん)も外出時はずっと抱っこなので機嫌がいいです。夫婦で機嫌がいいから、子どもたちの機嫌もよくなるということもあるでしょう。子どものためだけにパパ(ママ)の時間を使うことになると苦しくなるので、自分の時間、パートナーの時間、夫婦の時間、子どもの時間、みんなの時間等々、それぞれの関心からバランスをとることがとても大切だと思います。
EMSでは『ワークグラム』という関心を知るツールを活用しています。お互いの関心を知ることで関心に応じた家事の分業もできますし、嫌いな家事への関心を高めることもできます。価値は関心に応じて決まるため、関心を知ることはしあわせをマネジメントする上でとても重要です。
■デザイン
パパ育休が1カ月以内であったら妻の産褥期をサポートするだけで終わってしまいますが、長期でとれる場合は、育休明けの生活をデザインする時間にできます。EMSは対話と内省により学びを深め実践していくのでやりたいことが見えてきます。また信念対立構造を学ぶため、会社と対立することなく、様々なアイディアを提案できるようになります。もし、会社では実現が厳しそうでもも、応援してくれる素晴らしい仲間と出会えます。
ひとりから結婚して2人に、出産して3人以上に、構造の変化に応じて働き方を変えることは自然なことです。EMSでの学びは育児休暇中の家族関係はもちろん、未来をデザインする上で大きな力となっています。今、私はワクワクしながら育休明けの生活をデザインしています。
実際、子育て悩みコンサルタントや、ママパパ向けのコーチングを開始しました。子育てがちょっと苦くなっているママやパパがワクワク楽しめるように、ママもパパも子どもたちもみんなの日常がキラキラ輝くお手伝いができたらなあと思ってます。ちょっと苦しいかもとか、ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。
EMSには、会場、オンライン、録画と様々な受講方法があるため、パートナーの協力があれば、ママもパパも学ぶ時間を作ることができます。バリバリ働いていた人ほど、育児休暇で社会と距離を感じるとつらくなるようです。育休明けの不安も大きくなるようです。しあわせマネジメントのために『育休+EMS』は最強の組み合わせだと思っています。
エッセンシャルマネジメントスクールの2期は、1月からスタートします。
申込締切は、本日12月15日です。
http://ems2apply.mystrikingly.com/
画像は友人のKosuke Matsushimaさんからお借りしています。松島さんがパパ育休取得者にインタビューをして書かれた記事が素晴らしいので、是非ともこちらもご覧ください!
パートナーが妊娠したばかりのプレパパへ(1):愛情曲線と産褥期とパパ育休の理解
https://note.com/mattsunn/n/n5a435a767be3?fbclid=IwAR2dE6FrS1x3nRgRYk-DWBvuh3UHwO6YaJlKtMY-bLwIilHYCIn0D-DkyzA