文句は大卒応募資格だけなのか?
『社員の子供に大学に行かせる給与を出せない会社は、応募資格に大卒って書くな』
どうやらTwitterでこれがバズっているらしい。
正直本当にそんな会社が存在するのかと思ってしまう。
大卒で入社した場合は仕事はどんなにつまらなくても給料だけはいいと思っていた。実際四季報を見ても、ここ給料低いなぁと思っても600万くらいだった。
実際私立文系大学はだいたい年間で100万円とちょっとくらいの値段だと記憶している。子供が2人いたら200万。
たしかに四季報の通り40代額面800万くらいでも手取りを考えると決して豪遊はできないだろう。ただ大学に奨学金なしで行くことは可能な額くらい。
(その前に頑張って貯金してる前提で!)
仮にバズっている会社が40代で年収400万で応募条件が大卒資格で入社した場合。
ちょっと待て!!
と言いたくなる気持ちは分かる。
さすがに高校まで全部公立で貯金していないと奨学金コース確定だ。しかも地方から出てくると別途賃貸がいる。
まあ私みたいに早いうちに子供ができてしまったら自業自得ではあるが、篤実にその会社で人生ステップアップした場合40代400万だと若いうちはもっと悲惨。初任給から微量に上がっているくらい。
ただ私の会社のおじさま達も子供2人で家賃補助があって年収も世間一般的には中堅上位くらいの人でもめちゃくちゃ贅沢はできないと言っている。
実際私も前期に50万、定期に5万かかっていた。
その他教科書代等がある。ありがたいことに全部出してもらっていた。ただし単位を落としたらその都度詰められる。
まあそれだけ出してもらっているから当たり前だ。
半月毎に子供1人あたり60万以上捻出が可能なサラリーマンはそうはいないだろう。実際私が大学に行くために父親は数少ない趣味のパチンコを辞めた。
以上の話はあくまで子供を大学に行かせるだけの話。
実際はより苦しい。
本題・なぜ苦しいのか
今の時代この価値観が絶対ではないが、子供を大学に行かせたい親は車を所有していることが大半。しかもローンは月々2〜5万円。半年毎ではなく毎月だ。まだまだある。家賃に食費。出費をあげたらキリがない。
そして大学生は就活の時に免許の有無が内定を左右する。または内定後取得を迫られる。さすがに親が面倒を見ろとは言わないが免許取得費用を考えると本分である勉強を疎かにせざるを得ないくらいバイトが必要。
そもそも会社も免許いるなら払ってくれや…
なにも応募条件の大卒だけでなく、裏の課金アイテムである普通自動車免許がいる。
バブルの頃はなんでも出して貰えただろうから今の採用側は資金繰りの苦労を夢にも思っていないか、採用の条件提示自体も作業的なところがあるのかもしれない。
正直冷静に就活を振り返ると基本的な面接の受け答えの練習や企業研究以外に確実に課金がいるゲームであったと言える。
その上入社後の未来に子供を行かせるお金を渡せない。かってな過大妄想だがそのような企業はサービス残業が横行していると勝手に思っている。
そもそも事業に失敗している会社はそんな条件を提示しない。サービス残業なしで、最低賃金を上回っていて給料が低いなら許せる。
企業の募集要項に文句を言いたくなるのは別に大卒資格と給料の釣り合いだけではないのだ。
ただ裏を返せば…
裏を返せば大卒資格で子供を大学に行かせられる給料をもらえないということは、それだけ大学に4年間の夏休みをもらうためだけに行く意義はなくなったということ。真剣に学ぶかいい企業につきたいか。夢を追うなら大学に行く必要はない。
この『社員の子供に大学に行かせる給与を出せない会社は、応募資格に大卒って書くな』という現実は裏を返せば本気で社会人を見据えて受験から就活を経て卒業までのビジョンを描ける人材のための場所になったと言えると思う。
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