「子育てが間違っていたのでしょうか。」 ブラン先生の手紙
真夜中になってしまいました。
今日、登校を苦手とする子どものお母さんと話をしたので、そのことが心に残っていてなんだか寝付けません。
朝、母親は、やっと学校に子どもを連れてきたところでした。でも、子どもは、体調がよくないと帰りたがっていたので、「もう帰ろう」と今から帰ろうとしていたところでした。
たぶん、朝早く起きた母親は、一生懸命に子どもを説得してやっと連れてきたのでしょう。少し疲れた表情でした。
子どもが靴を取りに行く間、立ち話をしたのですが、「お母さん、頑張りましたね」と一声かけたところ、母親の目から涙があふれてきました。
「精一杯しているのに・・・。私の子育てが間違っていたのでしょうか」と。誰かに聞いてほしいわけでもない。心の中にたまっていた言葉だったように思います。
「お子さんに、お母さんの気持ちは伝わっていますよ。」
「一人ではありません。学校と一緒に相談しながらやっていきましょう」
と話しました。
お一人お一人、状況が違います。正解とか良い方法とかないように思います。ただ、いろいろなケースに関わってきた経験はあります。その経験をもとにいろいろな方法や手立てを提案したり、相談したりはできます。一緒にやっていくこと、一緒に相談しながら進むことが大事だと思います。寄り添いながら。
でも、「私の子育てが間違っていたのでしょうか」この言葉を聞くと胸が痛くなります。
「子育てに間違いなんかないのです」「厳しいこともあるけれど、その過程が、その経験が大事なのです」
でも、子育ては難しいのです。自分の子育ては、思うようにいかないのですから。