余白
もう北京オリンピック開幕なんだ!
去年、ある形で東京オリンピックに少しだけ関わっていて、
あの日々は今思うと幻のように非日常だったので、
なんだか不思議な感じです。
でも、実は試合はほとんど観ていませんでした。
スポーツは嫌いじゃなく、むしろ好きなのですが、
歳を重ねるごとにスポーツは観れなくなっています。
選手やチームそれぞれのストーリーを知るといちいち気持ちが入り込んでしまい、
でも必ずどの選手やチームにも、関わる人々それぞれに色んなストーリーがあってここに居て。
試合を観てしまうとそのストーリー、そして一つ一つの人生一部を知ってしまい、
知ってしまうとどんどん背負っちゃってしんどくなるのです。
試合がありました、不調でした、結果が出ませんでした、
だけでもちろん語れるはずもなく、、、。
いまの自分自身に、人の人生を知る余白がないということなんでしょうね。
深く考えずに、観戦して応援して、選手と一緒に喜んだり悔しんだり出来れば良いだけなんですけどね。
選手のみなさんもそれを望んでいるであろうに。
小学校の体育館で長野オリンピックのスキージャンプの応援で白熱したり、
大学の教室でサッカーワールドカップを観戦したり、
あの時は、ある意味お気楽で幸せだったな〜。なんて。
こんな感覚に共感していただける方、、いらっしゃいますか?笑
最後にテレビにかじりついて観戦したのは、
出張先の地方ホテルで泣きながら観た、ソチオリンピックの浅田真央さんでした。
北京オリンピック。
心の中で、選手の皆さん応援しています。
オリンピックに出られなかった選手の皆さんも応援しています。
良い時も悪い時も、皆さんの人生が豊かでありますように。
自分自身もね。
というところまで書いて、
お風呂に入りながら思ったこと。
スポーツ選手の人生に入り込むのはしんどくて試合も観るのが好きじゃないのに、
ミュージシャンやアクターなどのドキュメンタリーフィルムを観るのは好きで、こんな背景で生まれた作品なんだぁ、とより深く知るのはとても興味深く、そしてしんどくもならない。
なぜだろう。
スポーツは、勝敗や記録という結果がシビアに出るからなのかな。
アート関係の世界に居る自分にとっては、わかりやすくていいなぁ、羨ましいなぁとずっと思ってきましたが、
でもはっきり結果がでるシビアさ故に、ひとつひとつに思い入れるのがしんどいのかな。
答えは出ぬまま。
どちらにせよ、
どの人生も唯一無二、
結果が残せなくても、
いい作品を生み出せなくても、
日々生きて、そこに居るだけで、
すばらしいことです。
あしたも良い1日を過ごしましょう!
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