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重病の同僚にかける言葉とはなんなのか

僕の会社にはガンの同僚がいる。
年上の後輩で年齢も60オーバーだから、同僚とも言いづらいが他に適した言葉が思いつかないので『同僚』にする。

ステージ4のガンです。
1年半前に余命宣告もされているらしく、その当時から3年らしい。

元気でした。
当初は「この人ほんとにガンなのかな?」っていうくらい元気だったんです。

治療を受け始めた当初も元気でした。
僕も昔、家族にガン患者がいたのでわかるんですが、放射線治療を受けた後って基本具合が悪いはずなんですよ。

しかし、その同僚は具合が全くわるくないと。
「全然具合が悪くない。自分でも不思議なんだけど普段と変わりないんだよね」なんて言っていた。

1年くらい元気でした。
ステージ4のガン宣告をされて、余命宣告もされたのに当初は本当に元気そうでした。

だから仕事も続けていた。
なによりその同僚は仕事をすることを望んでいたから。

「ガンになったからクビにするとか言わないよね?」

なんて、これまた年下の上司に脅迫めいたことを言っていたくらいだ。

だから元気なもんなんだと思っていた。
この人はガンだろうとなんだろうと、いつまでも元気なのかな、と思っていました。

だけどやっぱりそうはいかないんですかね。
そんな甘いことはないんですかね。

最近しんどそうです。
急に体に来たのかなんなのか、本当にしんどそう。

こういったとき、どんな言葉をかければいいのかわからない。

「大丈夫ですか?しんどそうですね…」

なんて言葉をかけても、なにか空虚です。
なにか本当の言葉じゃない気もします。

なによりその同僚は同情のような言葉が嫌いだ。
上記のような言葉を掛けたら、ワンチャン怒られる。

難しい。
だからといって何を言えばいいのか。

黙っているのか?
しんどそうにしている人を見て、黙っているのが正解か?

これもまた違う。
なにも声をかけないというのも、逃げになっている気もする。

じゃあ声をかけるしかない。
怒られるならそれはそれで致し方ない。

空虚だろうがなんだろうが、自分がそうしたいしそれが正解だと思うから。


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