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師弟の絆はあの世でも続く
私が二十代の半ば頃にどこで聞きつけてきたのか、高知の稲荷講の神職資格を持っている四十代の鍼灸師の人がどうしても弟子にして欲しいと訪ねてきた
塩田先生から教えて良いと許可は頂いてたので真摯なら良いと答えたが きちんと礼を尽くして入門を請い願ったので許した
もう故人だが今日思い出した
志に免じてほぼ無償で教え、本人も真面目にやっていたが
鍼灸の鍼をちゃんとお祓いしてるかと聞いたら消毒してるだけだという
普段霊的なことが好きな割に仕事では面倒臭いのか
言ってもやらないので、穢が蓄積して十三年後がんになると忠告したがその後も祓をしなかった
言っても聞かないならどうしようもない
で、途中で慢心して自分はもう教えを受けなくても良いと言い出したので、じゃあそれでと放門したが
入門後きっちり十三年後、ガンになりました、言われた通りになりましたと謝罪と再入門の許可を求めたので
可哀想になって再入門を許して、出来る範囲のことは教え直したが本当に素直になっていた
余命宣告されて、本当に心の底から道を求めたのだろう
しかし、もはや手遅れだったので大司命節が終わる日に帰幽した
その日神拝していた私の目の前に苦しんでるその弟子の姿が観えたので、死んだなと思って、幽魂安鎮秘詞を唱えて魂魄を切り離して天に送ってあげた
その後亡くなったと連絡があった
ガン宣告されてから、請い願うので一緒に水位先生の奥津城を参拝したが、その人は奥津城で土下座して水位先生と私に謝っていた
道と師を疑うことはどれほどの冥罪になるかをやっと悟ったと泣いていた
だから言ったのにと思ったが何も言わず謝罪を受け入れて許してあげた
それで安心して逝けるならと
もちろん道の修行は現世だけでなく、むしろ帰幽してあの世の世界に行ってからが本番である
その人はあの世で、自身の現世での罪咎穢を今懸命に禊祓う行をしている
冥府の仙官や司命の神々には一応良きようにしてくださるように水位先生を通して願ったので罰霊界は避けられて、禊に専念する世界で修行しているようだ
その人も晩年は「全部古川先生の言う通りだった、命ある限り教えに従い、あの世でも教えのままに修行します」と言って、
「どうかよろしくお願いします」とメッセージしてきたのが最後の連絡でその数日後に亡くなったので臨終時の迷いが無くて良かった
死んだ時に私を思い出して救いを求められたのだから
水位先生が
「神通は信と不信に在り」
と言われたのはまさにそれで
死に切れない苦しさを私に助けて欲しいと思うくらい彼に信が芽生えていたからこそ、私の祈りで天に送ることができた
これはもう理屈ではないし、師として弟子を天に送るのは義務のようなもので、放門してたらそれはできなかった
菅公と尊意の誓いではないが師弟の霊的なつながりというのはこの世だけでなくあの世でも有効である
だから私が帰幽してあの世に行っても
「水位大霊寿真が門人、〇〇◯霊◯◯古川陽明」と名乗るとすぐに対応の仙官が来てくださる
有難いことだ
これは真言宗の僧侶なら皆弘法大師の導きがあるのと同じだろう
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