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食料供給問題とハングリー精神の

4月28日 晴れ時々くもり

本日のBGM Pisano & Ruff

昨日と同じく粘土掘りに。
最近すっかり居ついてしまっている
新入猫がついてきました。

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こやつらと我々を結びつけるものというのは
ひとえに食料を提供するのかどうか
という一点に集約されておりまして、
食料供給回数および総合供給量の増加、
ならびに残飯におけるキャットフード含有率の上昇、
次いで食料供給人の複数確保がこやつらの
もっぱらの達成目標でございまして、
そのための手段として用いるのが
各供給人候補者たちへの定期的接触による
親愛感情の構築と供給機会の獲得、
要するに餌をよこせとまとわりついてきます。

最初は捨てられたのか、
おとなしく、餌をやらないと
死にそうですらあったのですが、
野良猫としての素質が十分だったみたいで
今では先輩猫たちから食料を奪う有様で、
やはりハングリー精神というのは
非常に効率の良いエネルギーだと感心しました。

その猫が座って作業している私の足の上に
乗りたがるので、乗せてみると私の腕を
ペロペロと舐め出しました。

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ほほ〜んそういう作戦で来られましたか。
悪くはないと思いますよぉ〜
もし私がネコ博愛主義の小娘であったならば
お前さんのこの行動にてメロメロになって
ツナ缶の一つでも開けようかいってなものですが、
残念ながら私は貴様ら猫に対して猫以上の
虚像を描かないタイプなのでそんなやり口通用せんわい!

と思っていてふと思い出したのは、
粘土作りの作業は砂まみれになったり、
水で洗ったりを繰り返すので
とにかく露出部が乾燥しがち、
何も対策を打たないと私のやる気のない
皮脂腺たちは十分な保湿コーティングをしてくれないので
腕がカサカサになってしまう。

そこで普通はボディクリームや
ハンドクリームの出番となるのですが、
私の思うところクリームの類いというのは
水分を蒸発させなければいいのであって、
皮脂の代行業者なわけだから
これは油を塗っとけばええんでないかい、
食べてオッケーなら塗っていいに決まってるぜ!

ということで私はいつもクリームの代わりに
オリーブオイルを塗っており
(私はこれをライフハックだと思っているのですが)
その腕に塗られたオリーブオイルを
この食肉目の動物は油の匂いを嗅ぎつけて舐めとっていたのか!
ということに気づきました。
直で食料確保に来てるやないけ。ハングリー精神恐るべし!


さてさて粘土作りに戻って、
一輪車にのせた粘土を水簸場所まで運んで
ブルーシートの上に広げます。

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大きな塊のやつは
とんかちで砕く!

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粘土が湿っていると、とんかちで叩いても
伸びるだけなので、それは天日で干して、
乾いたらまた砕いて、砕いた中が湿っていたら
また時間をおいて を繰り返して
粘土の塊を小さくカラカラにしていきます。

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砕いていく途中で、石なんかがカチンと鳴るので
石や、邪魔になりそうな草や木の根などを取り除いて
なるべく粘土だけの状態に近づけていきます。

まあ水に溶かして網を通すときにゴミは取り除かれるし、
粘土にも色々入ってた方が
雑味が出て印象が優しくなる気がするので
あんまり神経質にはやりません。
この辺は好みの問題ですね。

あらかた乾いたら、日が落ちる前に
このオレンジのやつで土をすくって
粘土ストック場所に移します。
このオレンジのやつってなんて名前なんでしょうね。
私のボキャブラリーの中からは
どじょうすくいしか出てこないんですけど。。

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粘土作りはこの後もまだ作業がありますが
またそのうちに。
ネコ博愛主義の方は腕に油を塗っておくと
ネコどもを呼び寄せられるみたいです。
是非お試しを。

おれ

高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目

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