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ごめんなさい

「悪い事しちゃったら、ごめん、と謝る」


それが出来ない。いや、したくない。

どーゆー事!?

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長い夏休みに入って、兄弟で過ごす時間が増えると喧嘩も勃発。

兄が手を出し弟が泣く。

兄が茶化して妹が泣く。

思春期ボーイの兄なので、親への口も悪くなってきた。

返事も「あぁ??」

不良かよ。

家に帰るなり、Yo!What’s up? 

おい、そこのラッパーよ。

そんな長男が、今日はついに母さん(私)の地雷を踏んだ。

センシティブなところを触れられたので、怒るというより、悔しくて哀しくなった。

その些細な一言で私は傷付き、そこから色んな事を考えちゃって、もっと辛くなった。

母さん、泣いた。

久々に肩を揺らしてオイオイ泣いた。

母さん、余程感情が溜まってたんだな…


気持ちが落ち着いたので、一緒に話す事にした。というか、彼の方から申し訳なさそうに「話す?」と来てくれた。あんな感情を表に出した母親を見て、ビックリしたんだろうな・・・


私が感じた事(哀しかった、些細な一言で人は傷付くかもしれない事、間違いはあるし失敗もある、嫌な気持ちにさせる事もある、間違いや悪い事をしちゃった時、どうすれば人の気持ちは和らぐか等)を伝え、彼の気持ちも聞いてみた。

長男はこう言った。


「負けたく無い」


どういうことや??

思いもよらない回答。彼の心の中の声。

彼にとって、謝る事は自分の気持ちに向き合って、悪い事をしたと認める事になり、そうなる自分に勝ちたい そんな自分に負けたくない だから謝りたくないのだ と。

分かる様な分からん様な… 納得行くような、全く行かないような…

息子。例え体育でも勝ち負けにこだわる、負けん気強いのは知ってるけど、まさか自分自身ともそんな闘い方しているとは。

てか、何の勝負なん?

仮に「勝った」として、彼にもたらされるもの、周囲にもたらされるもの、果たして何なのか?

勝ち負けの対象が自分だけだとしたら、そこに振り回される周りの影響ってどうだろう?

「良い事は別にない」

自分で口に出すからこそ気付く事もあると思う。

問いを投げかける事で、彼は内省していたと思う。

しばらくして

息子:「この闘う気持ちに対して、どうしたら良いかは分からない。」

私:「変えたいとは思ってる?」

息子:「少しは…」

時間かかりそうだな… きっとそれなりに苦しいんやな。

「ごめんなさい」に対して、こんなにも自分と闘う息子。

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自分の中にあるThing1とThing2。そんな感覚をこの人は持っているのか!?

もう1人の自分が気持ちを押し込めて支配し、コントロールする。これってあまり健康的じゃ無いんじゃないか?

じっくり寄り添ってみなくちゃ。と思いました。


私は、久々に肩を震わせ泣いた。

結果得られたのは、ちょっと垣間見れた息子の心の中。

まぁ、よしとせな。。。



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