自転車のチェーンオイル
自転車(ロードバイク)のチェーンオイルについて。
オイルの種類よりもチェーンを洗うことが大事
帰宅後、毎回チェーンを洗ったり油を刺す必要はない。ただし、できれば拭く(乾拭き)。プーリーの泥団子を拭いて、チェーンのサイドプレートのネバネバを拭く。毎回チェーンの内側まできれいにする必要はない。
いつチェーンを洗うのか。チェーンを指でねじるとジャリジャリする。自転車を漕ぐとカラカラ・キリキリと油が切れてる音がする。コグが汚れで真っ黒。こんな時は洗浄後に注油。
クロスバイクを買ったけれど、チェーンオイルは持ってない人には AZ CKM-001 をおすすめ。チェーンの清掃も注油も同じ1本の油でできる。慣れたら 1L ボトルにブラシとビーカー(ペットボトルを切った容器)をそろえると楽。
注油する場所
注油する場所は、面積の大きいサイドプレートではなく、くるくる回るローラー(丸棒)の隙間。(下写真の赤いところ。左右の片側に1滴垂らせば毛細管現象で十分行き渡る。水色はサイドプレート)
注油後は、クランクを10回くらい回して馴染ませたら、サイドプレートの油は拭きとる。指で触って油を感じるけれど、指には移らないくらいの量でいい。(ローラーは拭かない。) 余計な油はカセットコグに汚れを呼ぶから。
オイル選び
自転車の用途によって向いてるオイルはちがう。個人的なおすすめは
1. 街乗り用。チェーンケースあり。→ FINISHLINE 緑(wet) 黒くてネバネバベトベトになる代わりに油切れにならず、雨でも流れにくい油。
1. 街乗り用。チェーンケースなし。→ 服が汚れにくい「ドライ系」。FINISHLINE 赤(dry)、AZ CKM-001、Infotech (innobike) Sil105(乾くまで灯油の匂い)、クレ ドライ(匂い)、デラトレイル(ただし最初から薄墨色。服につく。鉱物油)
1. レース機材。→ ドライでもウエットでもいい。みんなレース前に洗車してチェーンもメンテナンスするからどの油でも性能を発揮する。劣化(寿命)も気にしなくていい。
1. ロングライド機材。→ 雨で落ちにくく、継ぎ足しできるウエット系のオイル。FINISHLINE 緑(wet)、ブリヂストン GD-2(合成エステル。ただし継ぎ足すと泥団子)、Muc-off HYDRODYNAMIC LUBE(エステル)、ペドロス チェーンジェイやGo(植物油エステル?)
選び方
洗車後に水置換性があるオイルを使うか、水置換性があるオイルを吹いた後本命のオイルを指すと錆びにくくていい。
エステルベースのオイルだと勝手に金属に吸着してくれるのでいい感じがする。ただし、酸化と加水分解で劣化するので長期間ほったらかしにはできない。
チャラチャラ音がするドライな油は服や体は汚れないが、機械に厳しい。ウェットオイルは機械に優しいが汚れがつく。
個人的に選ばない油
ナスカルブ、ベルハンマーなど、塩素系塩化パラフィン局圧剤。チェーンやコグの金属表面が荒れるため。
Twitter 投稿より転載
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