怪しいアラブ人に詐欺られそうになった話

ふと思い出したので書きます。オチなしなので短くまとめます。

たぶんもう7-8年前だと思いますが、香港の重慶大厦（チョンキンマンション）に泊まっていました。珍しく仕事だったのでスーツにネクタイだった上、エレベーター内でメールチェックしていたこともあり、日本人だとすぐわかったんでしょうね。一緒に乗っていたアラブ人に話しかけられました。

聞くと貿易をしているということで、そんな人たくさんいるので特に怪しむこともなく名刺交換をして、翌日ランチをともにすることに。ちな相手はぼくの倍くらいある超巨体でした笑

で飯を食いながら雑談をしつつ、少しずつビジネスの話に。ほんとに貿易をしているようで、いろいろ興味深い話・・・韓国に若い彼女がいるとかで全●の写真を見せてくれたり笑・・・を聞きながら、日本と貿易をしたいので一緒にやらないかと。

当時会社を持っていたこともあり一応真面目にきくと、どうやら日本の自動車タイヤのホイールが中東で高く売れるので、どのメーカーのものでもいいから集めてくれと。2週間ごとに40フィートコンテナで発送する手はずを整えるというんですね。

こちらは中古のホイールを集めるだけで、金額もそこそこ大きいし面白そうだと本気で思いかけていたんですが・・・「どのメーカーのものでもいいというのはどういうことだ？ごちゃ混ぜでは売るのに困るだろう」ときくと

大丈夫、ドバイに入ったら「TOYOTA」とか「NISSAN」とか書いてるパッケージにてきとーに入れちゃうから。

って、それあかんやん！笑

おそらく、世界中からホイールを集めて、一部日本製のものを混ぜて Made in Japan で売るつもりだったんでしょうね。私弁理士の名刺を渡してるのに、悪いことだという意識がまったくないんでしょう。これ以降アラブ人を信用しないことにしました。

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ところでこの話には続きがあって、もう一個ビジネスのネタがあると。

聞けば彼は2000万の現金を相続して、シンガポールにあると。ただしそれを国外に移動できないので、紙くず同然で困っているというんですね。

でそれをアラブに持ち出したい、手伝ってくれたら半分やるというんです。

んなもん電信送金すればいいじゃないかと言うと、規制があって高額の送金はできない、現金のまま持ち出す必要があるとのたまう。そしてそのために、政府に手数料を払う必要があり、その費用1000万円をまず振り込んでほしいと言い出すわけです。

うん、そういうメールを毎日のように受け取るよ。見知らぬ未亡人から笑

まあ日本人ってこういうののターゲットにされやすいんでしょうね。そんな金はねえ（実際なかった笑）と言って断りましたが、帰国後事務所にしつこく電話をかけてきて事務の子が困ってました。「なんかアラブ人がKOSHIBAを出せって変な英語で電話してくるんだけど…」ほんとごめんなさい笑

あのおっさん元気にしてるかなあ。その後何度も重慶大厦に泊まりましたが見かけたことはありません。そういえばランチおごってもらっちゃったので、今度会ったら一杯お返ししようと思います。