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ごほうびのぴらぴら

初めての炭酸飲料がいつだったかは
全く覚えていない

きっと
お子様ランチが食べれるようになり
ファミレスでソフトドリンクが飲めるようになった頃ぐらいだったんだろう

子供だから
炭酸飲料の名称で呼べるほどではなく
ストローから流れてくる炭酸飲料が
舌を刺激する感覚から
私と妹は“ぴらぴら”
と呼んでいた

人によっては“シュワシュワ”とか
“パチパチ”とか
いろんな形容の仕方や呼び方があったんだろう

我が家では冷蔵庫にある飲み物といえば
麦茶か牛乳

お友達のお家に遊びに行った時に
果汁ジュースや炭酸飲料が常備してあると
とても憧れたものだ

私が“ぴらぴら”を堪能できるのは
家族でレストランに行ったり
旅行の時
誕生日の時
だけ

でも今思えば
ぴらぴらが飲める時はいつも
楽しい思い出の中だ

一杯だけだからね!って言われて
ストローで小さな小さな一口を大切に
ぴらぴらした

誕生日ケーキをパパとママと妹と囲んで
食べる時は大きなペットボトルから注いでもらって大海賊のように飲んだ

おじいちゃんおばあちゃんのお家に行った時も
内緒だよって飲ませてもらったり

おじいちゃんおばあちゃんの家に行くと
大人になってもずっと
冷蔵庫に買っておいてくれたペットボトルが並んでいて
「おじいちゃんとおばあちゃんからするとずっと可愛い孫」なんだな
なんて嬉しく思いながら飲んだ

そんな私も結婚し
自分や旦那の誕生日には
変わらずケーキと炭酸飲料のセットで
祝う

旦那には
炭酸とケーキって合う?!
と驚かれたが
私にとっては今でも最高のご褒美セットなのだ

#炭酸が好き

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