外からスタートアップに関わる関係者との”ちょうどいい距離感”
今回は「創業時のスタートアップあるある」について書いてみたいと思います。
きっかけは、ある方から「スタートアップ好きだけどどこまで関わっていいか悩む場面がある」という話を聞いたこと。これは、僕が逆サイドの起業家から聞く悩みに通じているな、と思いました。
ここ最近、立て続けに創業期の起業家から「創業メンバーが辞めた/見つからない」という相談を受ける中で「それはお互いに求めていた”距離感”が違ったんじゃないかな」と思うことがありました。
他にもあるのですが、「そもそもその人はあなた(社長)が期待するほどその事業に興味なかった(社長との温度差があった)という可能性もあるかもよ」と聞きながら思ったことを、この方からの相談で思い出しました。
副業/複業が当たり前になり、「安定基盤はあるけど刺激が欲しい」という人にとって、スタートアップはちょっと力を貸しただけで喜んでくれる相手でちょうどいい刺激を受けられる存在。
その人たちは元々給与が現職と同じだけもらえても、そのスタートアップにジョインしたいという気持ちがあるわけでもなく、安全圏から、適度な刺激や、経験と実績を求めて関わっていた、というのはよくあることかと思います。
一方でCEOは、多くの場合お金がないことがネックであり、とはいえ普段から楽しそうに手伝ってくれているから「アツく説得してビジョンへの共感を深めてくれれば、給与を下げてでも来てくれることもあるはず!」と思って関り、タイミングが来たと思ったらフルコミットで参画しないか誘いたくなる時もあります。
それが交わった時、
ということはよく起きてるのかなと。
そもそも上記のように「与えられるマインド」の方はスタートアップの創業期には向いてないので入らない方がいいし、経営者もそういうマインドの違いに気付かずスキルや人柄だけで採用しちゃうと後々苦労するので、結果的に成就しなくて良かったのでは、と僕からは思うのですが、経営者本人がその背景や要因に気付けるともっと気持ち楽になるし今後同じ過ちを避けられるな、と思いました。
スタートアップに限らず相手が何を想っているかを推し量り、相手の力を120%引き出すこと、はとても重要なので、創業期の起業家で「共同創業者/社員になってくれない」など嘆いている方には今後「それ適度な距離感を超えてない?」という質問をしてみようかと思います。