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~資金調達の壁〜(東京都女性起業家育成プログラムでの気付き❷)

こんにちは、越です。

前回に引き続き、東京都主催の女性起業家育成プログラムAPT Womenでの気付きを紹介したいと思います。「グローバルスケールアップのための異文化理解」の講義で、僕自身の経験からの学びを共有させてもらったのですが、その質疑応答の中で、資金調達や投資家とのコミュニケーションについても、多くの質問をもらいました。

本当は2時間の講演後、1時間交流会の予定だったのですが、急遽Zoomでそのまま資金調達系の質問100本ノックのような時間になりました。笑

いただいた質問(一部)

・VC面談で「興味ある」「応援する」と言われて進展がないのですが、どうしたら?
・「投資したいがリードできないので、リードVC連れてきて」ってどういうこと?
・海外投資家が入るのはだめ、と言われたが本当に入れてはだめなのか?
・バリュエーションってどう付けたらいいのか?
・そもそも、バリュエーションって何ですか?
・株20%取るって言われてるけど、多い?
・シリーズBくらいの起業家先輩にアドバイスもらいましょうと言われたけど、知人にいないのでどうしたらいい?
・エンジェルはどこで探せるのか?
・いまエンジェルに行くべきか?VCに行くべきか?
・失敗したとき、投資家とはどうなるのか?
(投資って返さなくていいなら最高じゃない?リスクは?)
・VCと話すタイミングって事業上どう判断したらいいのか?
・VCから「話してみたい」と言われたが本当に「話しただけ」...次は?

すべて自分なりに打ち返せるので、ひたすら状況確認しながら打ち返し尽くしたのですが、一つ危機感を抱いたのが、多くの方が「起業家の友人がいない」ということでした。

・起業家の先輩には聞いた?
・『起業のファイナンス』は読んだ?(基礎知識は入れよう)

と、ここ以外でも得られる情報が色々あるよ、というのを伝えようとしたのですが、意外と起業家の先輩も同期位の仲間もいない、とのこと。

僕はタイで創業して、日本からの出張者・タイの現地仲間含めて起業家はいっぱい繋がっているけど投資家と知り合う機会が少ない、という中でやってきたので、起業家やってれば起業家の繋がりというのは自然とできるものと思っていました。

が、意外とそうでもないのか...と。

投資家、特にVCは、起業家と目線が合う時もあれば、かなりの場面で対立もします。むしろ、実際に投資されるまで、ほとんどのVCと起業家というのは利害関係が対立構造にあるので、起業家の資金調達情報ソースがVCの発信するメディア情報や、それを推薦する行政などの起業家プログラムになっている、と改めて現状認識して、とても危機感を抱きました。

VCに断られるときのショック、その後の現実的な金策の手立て、など「VCに断られた時に入る会」のようなページ?コミュニティ?があって、今より健全な起業家のための環境を作れないかなぁ、と思ったりしました。

次の子供たちの世代に、今のエコシステムをより起業家の幸せを支援するものに進歩する一助となれたらと思います。

【お知らせ】
9月9日(金)、第7期 APT Women のキックオフイベントが開催されます。一般観覧、オンライン視聴も可能ですので、ご関心がある方はこちらから


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