理解力を上げる方法
こんばんわ。koshiです。
大層なタイトルですみません。
今回は『理解力』と『伝え方』について書いてみます。
人の説明を受けるときに、『何を言ってんのか分かんないなぁこの人』と思ったり、
人に説明したときに、『何を言ってるかわかりません』と言われたり、したことありませんか?
大体の原因は、これから書く内容が出来てないからだと思います。
この記事は
自分のために
『理解の手順を知って、理解力を上げる』
相手のために
『理解しやすい伝え方を知る』
↑これを目標にして書いています。
──────まえがき──────
スクールでの生活でなぜか『理解力』を褒められました。
何も取り柄もない私ですが、
この言葉を信じて、受け入れようと思いました。
そして、私でもできるなら、誰でもできる。
なので、普段意識していた『理解』の仕方を書いていこうと思います。
※『対人での会話』をメインに書いてます。
──────────────────
理解プロセスについて
まず、人の説明を理解するときに、意識していることです。
なるべく具体的に書いていきたいので、いろいろなものに例えて書いていきます。
1.目的を確認する
人から何かを聞くとき、説明を受けるときは、必ず相手の「目的」を確認します。
これが出来てるだけで、理解度は天と地ほどの差が出ます。
学校教育がまさにそうですね。学校での勉強は『目的』が明確じゃないので、身が入りません。
塾に行く子達は、『志望校に受かる』という目的があるので、『受かるために』を必死に理解しようとします。
学校教育でも『目的』を設定してあげればいいのに... と思います。
料理のレシピを説明されるときも、『これからすぐに一人で作って欲しい』なのか、『料理の難しさを知って欲しい』なのかで、聞く姿勢や、知らなきゃいけないことが全然変わりますよね。
目的を知って、『どこまで知ればいいのか』という、一番大事な軸を把握します。
文脈で把握してもいいですし、思い切って『〇〇ができるようになればいいですか?』と聞いてしまいましょう。
2.知っているものに例えてみる
持てる知識を総動員して、説明を受けるものを抽象化して、知ってるものに例えます。
『〇〇に似てる』という考え方です。
イメージは、仮想通貨の話を聞いたときに、『株みたいな電子マネーか』って理解する感じです。
※厳密には違います。
↓
『株に似てる』と分かると、『じゃあ、株は会社が発行数を決めるけど、仮想通貨の発行数は誰が決めるの?』みたいな、違う部分を探しに行きます。
もう一個例えです。
これは元々SEだった自分が感じたことですが、システムの設計とデザインって似てるなぁと思いました。
デザインは『必要な情報を整理して、優先順位をつけて、ビジュアルに落としこむ』
システムは『必要な機能を整理して、システムに落とし込む』
デザインとシステムの違いは『優先順位の付け方』だなぁと。
1から理解するのと、違う部分を見つけて補完していくのでは、理解度が変わるのは明確ですよね。
自分の知っているものに例えられたら、後は共通点と違いを探すだけで、勝手に理解が深まります。
『知っているものに例えてみる』の大事さがわかりましたでしょうか。
※例えの見つけ方は、4.の【なるべく応用する形で捉える】で書いてます。
3.常に『全体のどの部分か』を把握する
今説明を受けているのは、全体のどこかを把握します。
イメージは、本を読むときに常にもくじを横において、今どこを読んでいるかを確認する感じです。
家を建てるときや、結婚式の準備をするときがわかりやすいかもですね。
『家を建てる』『結婚式を成功させる』というゴールがあって、ゴールに向かって進みます。
今、自分が準備しているのはどの段階なのか?を把握してないと、『今なにしてんだっけ?』ってなりますよね。
(家を建てたことも、結婚式を挙げたこともありません。笑)
理解のプロセスも一緒です。
全体感を理解してないと『今なんの話?』となります。そうなってしまうと、理解が遅れてしまいます。
常に『全体感』を意識しながら聞きましょう。
4.なるべく応用が効く形に変換する
これもとても大事です。
言われたことをそのまま受け取るのではなく、1つ、または2つ上の階層で理解します。
なにを言ってるんだ、という感じですね。
イメージは、『図書室を出るときは、本を棚に戻して、椅子をきちんとしまって下さい。』と言われたら、そのままを受け取らずに、『図書室を出るときは片付けること』と捉える感じです。
『片付ける』の中に『椅子をしまう』がある
『片付ける』の中に『本をしまう』がある
どちらも、上位階層は『片付ける』になるので、『片付ける』でまとめてしまうというやり方です。
そうすると、もし『机が汚れていた場合』に、『机を拭く』という応用ができるんです。
『机を拭けって言われてないもん!』と言う人が、応用がきかない人です。
1言ったら10理解する人は、これが出来ているだけです。
あと、2で書いた【知っているもので例える】をするためにも、この上の階層を捉えることが大事です。
仮想通貨→値段が上下する
株→値段が上下する
↓
だから、仮想通貨は株みたいかもんかぁ、となります。
もう一つ。
柱→建物を支えるもの→支えるもの
お父さん→家庭を支えるもの→支えるもの
↓
だから、一家の『大黒柱』と言います。
こんな感じで、抽象化して上の階層を捉えてから、同じものを探すと、簡単に例えられるようになります。
『抽象化して上の階層を捉えて、応用できるようにする』ことの大事さが伝わりましたでしょうか。
5.理解した点を繋げる質問をする
これは、理解が少し進んできたら行うことです。
説明を受けるとき、何を言ってるか分からない部分と、理解できる部分があると思います。
その『理解できる部分』を何個か見つけたら、その何個かを繋げて、他を補います。
イメージは、『からあげとタルタルソースの作り方は理解した。でもチキン南蛮の作り方が難しい。あれ?でも、からあげにタルタルソースをかけたらほぼチキン南蛮?』みたいな感じです。
↑だけ見るとめちゃくちゃ当たり前ですが、この考え方を持ってることが大事だと思います。
※いい例えを教えて下さい。
Figmaで例えてみます。
テキストツールは理解した。シェイプツールも理解した。でも、ペンツールがよくわからんから質問しよう。
↓
『ペンツールは、テキストかシェイプかどっちですか?』
↓
ペンツールで出来上がるものはシェイプです。
↓
『じゃあ、シェイプか。自由自在なシェイプツールって覚えればいっか。』
みたいな感じかと。
言いたかったのは、『理解した点を使って、理解できなかった部分を補う』ことです。
6.繋げた結果を言葉にして確認する
↑で得た内容を伝えて、認識が間違っていないか確認します。
イメージは、『からあげにタルタルソースかけたらチキン南蛮ですよね?』みたいな感じです。
これ、大事です。これをやると、相手に『自分がどこまで理解しているか』を簡単に伝えることができます。
間違っている場合は、どう間違っているかもわかりやすいため、相手からすると指摘しやすいです。
『おしい!チキン南蛮には他にも南蛮酢が必要なんだよ。』って。
7.仮説を立てて確認する
最後の仕上げです。
ここまでで理解したことを、最初の1で確認した『目的』に沿った形で仮説を立てて検証します。
例えです。
車の運転ができるようになる為に説明を受けました。ハンドル、アクセル、ブレーキ、ギアチェンジ、安全確認、一通り教えてもらいました。
仮説『色々教えてもらったけど、要は事故らず目的地につくのが大事だよな。だからアクセスを踏みすぎるのは良くないし、急ブレーキも良くないよね?そして安全確認が一番大事なのでは?』みたいな。
これ、教えたあとに言われたら『よくわかってくれた!』と言いたくなりますよね。
この仮説が合ってたら、もう相手が伝えたかったことは理解できたも同然です。
理解力が高い人の特徴
今まで私が仕事で出会ってきた超人的な人たちは、ここまでのプロセスを瞬時にやってました。
私から何かを伝えようとすると、真っ先に『目的』と『全体像』を確認してきます。
そして、『階層』をすぐに理解して、「〇〇なんですね。なるほど。じゃあ、こういうときはこうすればいいんですね。」と。瞬時に理解されてました。1言うと100理解するような人たちです。
まだここでは書ききれてないこともあると思います。現時点で私が考えていることを書いてみました。
ちゃんと伝わる伝え方
ここまでが理解できれば、良い伝え方もわかると思います。
はい。
ここまででお伝えした『理解の順番通りに伝える』だけです。
1.目的を伝える
必ず最初に目的を伝えてください。相手に『どうなって欲しいか』を伝えることで、相手は『どこまで理解しないとダメなのか』がわかります。
2.全体像を伝える
まず全体像を伝えて、その後に全体のどの部分なのかを伝えてください。人間は、全体→詳細の順に説明を受けたほうが理解しやすいです。
肉じゃがの作り方の説明で、いきなり『じゃがいもの切り方を説明します。』ではありません。
『肉じゃがは、肉とじゃがいも、人参などを煮込んでできる料理です。まずは、切らなきゃいけないものを先に切りましょう。じゃがいもからです。じゃがいもの切り方を説明します』です。
3.例える
なるべく身近なものに例えて伝えてください。相手が知ってるであろうことで例えると、伝わるスピードが格段に早くなります。
『あ、そういうことですね!』みたいになります。
4.目的に沿って伝える
何かを伝えるときは必ず、相手に『こうなって欲しい』があると思います。
なので、一通り伝えたあとに、『〇〇を覚えて貰えれば、〇〇(当初の目的)ができるようになります。』と、当初の目的に沿って伝えてください。
『結局何が言いたいの?』と言われることが無くなります。
いかがでしたでしょうか。
もっといい例えが浮かんだら、更新しようと思います。
以上でした。
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