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第5期デザイン経営スクール開講!
こんにちは。
公社デザイン経営スクール事務局です。
中小企業とデザイナーがデザイン経営について体感的に学ぶ「デザイン経営スクール」の第5期が開講となりました。
ありがたいことに中小企業10社、デザイナー10社の定員を大幅に超える申し込みがありまして、エントリーシートをもとに選考をさせていただいきました。今期も、バラエティに富んだ中小企業と、さまざまな得意分野を持つデザイナー各10社ずつ、合計31名のメンバーで4か月にわたる講義を駆け抜けていきます。
Day1 ブランディング1
企業のこれまでを分析し、強みを発掘する
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第1回目の講師は、清水覚氏です。本スクールで講義をいただくのは、3年目になります。プレセミナー1(企業経営者向け)では、モデレーターを務めていただきました。
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コンセプトはスパーリング
開講にあたり、改めて清水講師より「受講の心構え」が伝えられました。本スクールのコンセプトはスパーリング、打ち合いをすることです。
プレセミナーで総合監修の今井講師もおっしゃっていたとおり、コンセプトはスパーリングです。講師の話を聞いて、ふむふむとして帰っていくというスクールではございません。むしろ、聞いたことをすぐやって、すぐこけて、すぐダメ出しを受けて、すぐ直して…ということをやっていただきます。なおかつ、どちらかが先生でどちらかが生徒、というわけではなく、どっちも先生でどっちも生徒。お互いに教え合う場です。
新商品/サービスの創出に特化した本スクールにおいて、ブランディングパートでは、「デザイナーの視点」で「企業の強み」を見つけ出すことを目指します。
3つの約束事
そして、受講にあたって、3つの約束事について、説明がありました。
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1「わかる」から「できる」へ
このデザイン経営スクールの全10回の講義は、話を聞いたらわかる、なんとなく聞いたことがある、やってみたらできそう、というようなものが多いかもしれません。僕が話すことも、ごくごく普遍的な内容も多いです。
でも知識として知っていても、実際に実践してみようとすると、思うようにいかなかったりするんですね。ここが今回、実戦形式=スパーリングと掲げている最大のミソなんです。
いかに、自分の知識を息を吸うようにできるように変えていただくか。そのためにはやってみるしかないんです。目の前に座っているペア相手と、まずはやってみてください。「わかる」から「できる」への転換のために、ワークの内容が多いスクールになっています。
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2「教わる」から「教えあう」へ
経営について、ビジネスのプロである企業経営者の方にお教えすることはございません。また、デザインのプロにむけて、「デザインとは?」という話をするつもりもありません。むしろ企業の方はデザイナーに、デザイナーの方は企業に、お互いの知見を交換し合ってほしい。相互に教え合うということを意識していただくと、非常によいコラボレーションになると思います。
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3「受講生」から「仕事相手」へ
実際にこれまでのスクールを見ても、仕事につながっている事例は多いです。当スクールでペアを組んで最終提案をしたアイデアがそのまま商売になっていくというケースもありました。また、3回シャッフルしてペアリングが変わるなかで、このデザイナーはいいなとか、この企業に提案できそう、など出会いもたくさんあります。仕事につなげるためにも、ぜひ貪欲に参加してください。
過去の修了生の間でも、いくつもの成果事例が生まれていますので、デザイナーは積極的に営業し、企業の方も臆せずに相談してみてください。
通常業務との調整も大変かと思いますが、約4か月にわたる全10回の講義を全員で走り切りましょう!
企業のもつ「強み」とは?
受講生は、中小企業とデザイナーがペアになり、AからJまでの10グループにわかれています。
Day1では、たくさんの企業の強みを発掘し、掘り下げていくためのワークを行います。お互い「はじめまして」の相手に対して、どこまでつっこんで話を聞き出せるか、がポイントです。
WorkⅠ 企業のこれまでを知る
例えば、町工場などものづくり企業の特徴は、「独自の技術力」や、「特化した技術やノウハウ」などと表現されます。しかし、その「高い技術力」というのは、本当に強みとなるのでしょうか、と清水講師は問います。
単純に「持っている」「優れている」だけが強みではなく、強みになる「条件」に適合しているかが肝となります。自社の企業活動に対して、「条件」と照らし合わせてみることで、「光る強み」となるのです。
※「条件」とは?真の「光る強み」とは?等、詳しくは、デザイン経営スクールをご受講ください!
ここで、一つ目のグループワーク「企業のこれまでを知る」に取り組みます。企業側から自社の事業内容や経営状況、自社を取り巻く市場環境の変化等について説明し、デザイナーはそこから強みとなりえる要素は何か、を分析していきます。
早速、スパーリングです。各グループは、ホワイトボードを前に、ディスカッションに熱が入ります。
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会社案内やカタログを使って自社紹介
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ホワイトボードに書き出していきます
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WorkⅡ 強みを掘り下げる「問い」の作り方
最初のワークでは、企業の強みを棚卸しし、ホワイトボードに書き出していきました。順調にボードが埋まっているグループも見受けられますが、一方でちょっと手が止まってしまっているグループもあるようです。ここで清水講師より、強みを深堀していく「問いの作り方」について説明があります。
各グループで企業の強みをいろいろ書き出していますが、デザイナーは何を確認したいのか、その聞き出し方を意識していますか? 強みをしっかり掘り下げるためには、しかるべき聞き方をしないと企業の方もちゃんと返すことができません。いま、ホワイトボードに書き出されている事柄について、「なぜそれが強みたる所以なのか」というポイントをしっかり見極めてほしい。そのためには、適切な問いをしないといけません。
いろいろグループを回っていくと、沈黙が続いているグループも見受けられますが、それはデザイナーの聞き出し力不足なんです。スパーリングで置き換えるなら、もっと教えてくれ、もっと話してくれというジャブ(質問)を繰り出さないといけません。逆に、企業の方は聞き方が足りないと思ったなら、もう少しこの辺を聞いてほしいとか、この観点で話しませんかと、率直にフィードバックしてください。
座っているチームも多いですね。お互い立ち上がって、一緒の目線で話をしていきましょう。
講師より、「強みを深堀するための問いの設計」について説明を受けたあと、2つ目のワークに取り組んでいきます。
ワークでは、デザイナーから企業へ問いかけを行ったあと、両者で振り返り、「強み」となる要素をまとめ、発表します。
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各グループ3分程度で発表し、講師からのフィードバックが終わりますと、次回までの課題発表です。Day2までに企業を訪問し、実際の現場や業務を見学し、強みとなる要素についての考察を深めること。そしてその議論をワークシートにまとめて提出することが宿題として課されました。
講義が終わってもスパーリングは続きます!
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#毎回課題たいへんだけど頑張ってくださいね
#東京都中小企業振興公社
#中小企業はデザインでもっと輝ける