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144. IPAに飛び込み/ Irrumpir a IPA(2)
西の最果ての地にまで、まさかTigoのアンテナが立っているとは思いませんでした。
しかも無料で皆が使えるとは。。。
企業としては、いい宣伝になりますよね。
「最果ての先住民にもインターネットを届けています!私たちは地域に貢献しています!」
なんてな、具合で。(アンテナなだけに)
でも、このアンテナが設置されるまで、
彼らはきっとネットに触れることはほぼなかったでしょうね。
ネットの情報をたくさん見ることで、
都市部の生活に憧れたり、もっといろんなものが欲しくなってしまいます。
まんまとマーケティングの戦略にハマってしまい、
それらを買うためにお金が必要になります。。。
それまではきっと最低限の収入があれば成り立っていたものが、
だんだんとバランスが崩れていっていると思います。
もっと昔は、お金がなくても自給自足して暮らしていたんでしょうし、
現代社会を与えた影響は大きいですね。
僕らは慈善と偽善をよく見極め、判断する必要があると思っています。
先住民の収入が減ることが本当に正しいのか、どうか。
僕らの測りで見れば、
お金は多いに越したことはありません。
でも、先住民の彼らの本来の生活や文化の中で、
こういった貨幣経済は全く必要なかったのなら、
彼らをビジネスの世界に巻き込むのは、どうなのかなあなんて思ってしまいます。
という僕らも、
大昔はそういった生活をしていたわけで、
同じ生き物なんですよねえ。
いやあ、難しいテーマですね。
簡単に答えは出ないと思います。
少し話を戻します。
そのコミュニティには、一応発電機があって、
電気を使うことができます。
ただ、夜の数時間だけで、
確か19〜22時の3時間くらいだったと思います。
しかも、発電機はガソリン燃料で動くので、
燃料がなければ稼働できません。
燃料が補充できなかった日は、発電機を使うことができません。
小さな診療所もありました。
おそらく国かNGOが運営していると思います。
そして、
IPAも各地の先住民に支援を行っています。
各地の先住民コミュニティで手工芸品を作っている人々は、
電気がない場所がほとんどですから、制作のための道具を寄付したり、
移動手段となる自転車を送っていることもありました。
時には食料を送ったりもしていましたね。
ちなみに、僕らも似たような支援をしたことがあります。
日本のミドリの代理店のナダさんから送っていただいた還元金を使って、
アスンシオンで木彫に必要な道具を買い揃えて、リーダーであるフェリックスに送りました。
最初に何が欲しいかしっかりとヒヤリングしたので、
間違いなく彼らが必要としているものを提供することができたと思います。
金額としては3万円くらいだったと思いますが、
かなり多くの道具を送ることができました。
僕らもナダさんも、フェリックスたちも皆がハッピーな企画となりました。
本来なら、僕が直接現地まで行って渡すことができれば、
一番よかったんですが、何せ遠いので、いつかの夢ですね。
(車で12時間以上)
こういった支援内容はよく検討する必要があると思います。
例えば、自転車はどうなんだろう?と思ってしまいます。
壊れたら、直すことができない。
お金に困ったら、売ってしまってお金に変えてしまう可能性もある。
いつかは使えなくなってしまう。
自転車からは直接、価値を生み出すことが難しい。
(時間と体力の節約くらい)
食料もいっときのものですね。
食べてしまえば終わり。
お金に困ったら、売ってしまいお金に変えることもできる。
子供がいれば喜ばれる頃はもちろんですが。。
それであれば、僕は仕事のための道具が一番価値あるものと思っています。
お金を多く儲けることのために仕事して欲しくないですが、
生きていくため、生活のための労働、稼ぎのためなら、こういった支援がベストだと感じています。
ソーラーパネルとか、浄水システムとか、
これらも素晴らしいんですが、
結局ものはいつか壊れてしまいます。
壊れたら彼らは直せません。
修理、交換もコストや時間がかかります。
こういった面を日本のODAなんかもよーく考えるべきでしょうねえ。
あら、またまたIPAの本題に辿りつきませんでした。笑